【挨拶文の選び方やNGワードを確認しよう!】実は「料金別納郵便」もNGワードなんです!
挨拶文ってパターンいろいろ!
前回、「招待状を出す前に」では、招待状発送の裏側をお話しさせていただきました!
今回は招待状において最も(?)気になる、「挨拶文」について解説します。(^ ^)
招待状の「本状」とは
招待状の本状とは、差出人からの「ご挨拶文」「結婚式の日時」「場所」が記載されたカードのことです。
見開きだったり、カードの両面印刷だったり、縦書き、横書き、いろんなデザインがありますね。
私は海外のウェディングのINVITATIONデザインを探索するのがだいすきです。
やはり、その国ごとに決まりが違って、表現するものも違って。
国から国をまたぐ招待状もあって、わくわくします。
いろいろ研究して日々ブラッシュアップしていて…
時々招待状セットにいきなりカードが増えたりします… すみません…
ご挨拶文とは?
季節の挨拶から始まる、結婚式のご案内文のこと。
例)
謹啓 ◯◯の候 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは 結婚式を挙げることになりました つきましては 日頃お世話になっております皆様に 感謝の気持ちを込めて 心ばかりの小宴を催したく存じます ご多用のところ 誠に恐縮ではございますが ぜひ ご出席賜りますよう お願い申し上げます 謹言
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インターネット検索などでいろんな文例が出てくる中でも、よくある例文です。
お気付きでしょうか…
「挙式へ列席ください」と入っていないことを…
こちらは「披露宴への招待状」です。
挙式にもご参列いただきたい場合は、上記の文にプラスして「挙式にもご列席いただきたく 挙式時間の◯分前までにお越しください」と注釈を入れます。
挙式は親族と限られた方のみ列席していただいて、披露宴からのご招待の方が多ければ、こちらの挨拶文で披露宴時間のみを記載します。
そして、列席いただきたい一部の方だけに「挙式付箋」を入れます。
でも、最近はどうなのでしょう?
ご親族でのみ行うのが慣例だった神前式でもご友人に列席いただくことが増えています。
人前式やキリスト教式ならゲスト全員に列席をお願いすることも多いはずです。
そうなると、ネット検索で出てくるこういった文面は意向に添いませんよね…
挙式も披露宴もご招待したい!そんな時の挨拶文
ということで!!
考えました!!
少しの言葉の入れ替えと付け足しで、すっきりと伝わりやすい文になりました♡
例)
桜の蕾がふくらみはじめ 春の訪れを感じる時季となりました(冒頭季節により可変) 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは 婚約いたしました (このたび 私たちは入籍し 新生活を始めています) つきましては ご案内の日程に於いて お世話になっております皆様にご列席いただき 結婚式を執り行います なお 挙式に続き 日頃の感謝の気持ちを込めて 心ばかりの小宴もご用意いたしました ご多用のところ 誠に恐縮ではございますが ぜひ ご出席賜りますよう 謹んでご案内申し上げます
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挙式と披露宴にご招待していることが伝わる文面です。
ネット検索では正直、挙式披露宴の招待状文例は見つかりません…
人前式であれば人前式を全面に出した文例は少しありました。
上の文例は、どんなお式のかたちでもOKですよね(^ ^)
ちなみに、人前式の場合は、「お世話になっております皆様にご列席いただき」を「お世話になっております皆様のお立ち会いのもと」に変えています。
キリスト教式も列席者は立会人という意味合いはあるので、どちらの挙式の場合も「立ち会いのもと」にしてもOKです♪
せっかく挙式披露宴へご招待しているのに伝わらないのはもったいない!と、今の結婚式に合わせてご提案している挨拶文をご紹介しています。
◯◯の候がない挨拶文
先ほどの文例には「謹啓 ◯◯の候」がありません。
代わりに「桜」を使った季節のご挨拶を入れています。
例)
桜の蕾がふくらみはじめ 春の訪れを感じる時季となりました(冒頭季節により可変) 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは 婚約いたしました (このたび 私たちは入籍し 新生活を始めています) つきましては ご案内の日程に於いて お世話になっております皆様にご参列いただき 結婚式を執り行います なお 挙式に続き 日頃の感謝の気持ちを込めて 心ばかりの小宴もご用意いたしました ご多用のところ 誠に恐縮ではございますが ぜひ ご出席賜りますよう 謹んでご案内申し上げます
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結びには「謹んでご案内申し上げます」と入れました。
「謹啓 ◯◯の候」に比べると、季節感が柔らかく表現され、「謹んで」が結びとなる、日本らしく優しい雰囲気になっています。
あまり目にしませんが「お手紙」感と「しきたり」感の中間で、個人的には好きなかたちです(^ ^)
コロナ対策についての案内を入れたい!
そして最近もっとも問題となっているコロナウイルスに対する対策について。
安心して結婚式に来ていただきたいですよね!!
いろんな文面が例としてあると思いますが…
例)
桜の蕾がふくらみはじめ 春の訪れを感じる時季となりました(冒頭季節により可変) 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます このたび 私たちは 婚約いたしました (このたび 私たちは入籍し 新生活を始めています) つきましては ご案内の日程に於いて お世話になっております皆様にご列席いただき 結婚式を執り行います なお 挙式に続き 日頃の感謝の気持ちを込めて 心ばかりの小宴もご用意いたしました 現況 心配なことも多くございますが 会場と協力し 安心してお過ごしいただけるよう努めてまいります ご多用のところ 誠に恐縮ではございますが ぜひ ご出席賜りますよう 謹んでご案内申し上げます
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シンプルに一文添えています。
以前は挨拶文は定型だったのでそんなに真剣に読むこともなかったかもしれませんが、きっと今はちゃんと読まれている方が増えていると思います。
不安を感じて欲しくなくてたくさんのことを書きたくなるかもしれませんが、式場からのコロナウイルス感染対策カードなどが付属されることも多いため、挨拶文はシンプルに簡潔に、が個人的オススメです。
忌み言葉、重ね言葉、NGワード
結婚式のややこしいところ。
忌み言葉や、重ね言葉です…
最後
終わる
別々…
使いがちな言葉もあって、若かりし頃は言葉に詰まることもありました苦笑
招待状でよくある注意点もお話ししておきます!
益々ご清祥のことと → ますますご清祥のことと(重ね言葉)
お忙しい → おいそがしい もしくは ご多用のところ(心 亡 忌み言葉)
ささやかな小宴 → 心ばかりの小宴 (ささやかな宴=小宴 なので、2度同じ意味が続いています)
謹白 → 謹言
こちら…よくある文例でも入っていることがあるNGワードです。
「謹言」についてこの場を借りてお伝えしたいことが…
私も「謹啓 – 謹白」と習ってきていたのです。
歌の音を始めてからのこと。
ある会場のプランナーさんからの添削で以下の通り返ってきました。
「結婚式では「白」紙にならぬようと言われますので謹言にしてください」
「謹言」の存在は知っていましたが(二番手です)知識と配慮が足りませんでした…
細かなところまで指導できる先輩上司がおられるのだなと羨ましく感じました。
そして私にも教えてくださってありがとうございました!!!( ; ; )
こういうことに限らず、添削やご希望で、日々時代の変化を感じられています。
流行中だけど…本当はNGワードが入っている「料金別納」「料金後納」
最近、可愛い料金別納シールが流行しています。
料金別納、料金後納のシール等にすると、すっきりして表面上は可愛くなります。
確かに慶事切手は確かに和風なので、洋のデザインと相性は良くはないと思います…。
ただ、「料金別納郵便」「料金後納郵便」いずれも、忌み言葉の「別れる」と後妻の「後」が入っています。
実際は結婚式にふさわしいものではありません…
「慶事用切手」は結婚式にのみ使用する切手で、ほんとうに一生に一度のみ使用する機会がある切手です。
和風ですが、ぜひこの機会を逃さずに使ってはいかがでしょうか。(^ ^)
流行している今の状況がとても気になっていて、声を大にして言いたいです!!
見た目の良さ、受け取るゲストの目線、常識的であること、ちょうど良いバランスで一番素敵なものを作りたいですね。
より良い表現になる言葉
続いて、好みの分類ですが、下記も言い換えがオススメ。
恐れ入りますが → おそれいりますが
致したく、いたしたく、致しております、いたしております → したく、いたします
NGじゃないけど多用しない方が良い言葉
存じます
存じますって丁寧と思って使いがちですが「思います」が丁寧なだけなので、文中の使用箇所は注意が必要です。
あと、個人的に気を付けているのは「・・・・・していただければと思います」
思います…?してほしいことはなに?となるので「・・・・いただけますと幸いです」など言いきります。
漢字を使えばきちんと見えそうですが、印象が強すぎることもあって。
全体的に読んでバランスをとって、読みやすく、伝わりやすい文になるとよいですね!!
挨拶文が一番難しい
個人的見解もかなりありましたが…
参考になりますように。
招待状においては挨拶文の選択が一番難しい気がします。
招待状には他にも、祝辞などのお願い付箋(リクエストカード)や、返信、封筒、会場からの地図や着付けのご案内、シャトルバスなど一緒に封入するものがあります。
リクエストカードのこと、返信のこと、封筒の書き方などについては、また次回!
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なかむら なぎさ
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