【式場契約前の極意!】結婚式の見積もりが想定以上に上がらないようにコントロールするコツ
結婚式は人生のたいせつなイベントですが、悩みどころは予算。
準備が進むにつれその費用が予想以上に膨らんでしまうことがほとんどです。
今回は、「式場契約前の見積もり」にフォーカスしてお話しします。
ウェディングプランナーでもある私の知識と経験をふまえて、結婚式の見積もりについて深掘りしていきたいと思います!
結婚式の総費用は、契約前の見積もりから100万円は上がると言っても過言ではありません。
結婚式の見積もりをふたりの予想範囲内に抑えるためには、事前の準備と情報収集がカギとなります。
結婚式見積もりの基本
結婚式を挙げるにあたってまず理解しておきたいのが「結婚式見積もりの基本」です。
式場探しを始める前に全体の費用構成や見積もりの取得方法について詳しく把握しておくと、とても役立ちます。
事前に情報集めをしふたりで相談してから式場探しを始めることにより、ふたりの理想に合ったベースが保たれた式場を選ぶことができ、それはのちのちのためにもなります。
結婚式の総費用とは
結婚式の総費用は、会場費、料理、衣装、装飾、写真や映像、引出物など、さまざまな項目が組み合わさります。
料理や飲み物、装花などの項目は選択の自由度が高く、オプションによって費用が大きく変わります。
最近の結婚式見積もりはプランのタイプが多く費用計算が複雑なので、式場見学に出向く前に気になる会場からタイプ違いの会場など5件6件の見積もりプランを、事前に公式サイトなどからリサーチして比較しておくのがおすすめ。
また、プランの内容を比較しながら自分たちの理想をリアルに具体化することも重要です。
見積もりの成り立ち
式場やホテルの見積もりはプランになっていることが多いため、何にいくら費用がかかっているかわかりにくいように思います。
ただ、どんな式場・ホテルも、項目ごとの価格はおおよそ決まっています。
プランではなく項目ごと組み合わた見積もり例をご覧いただきますね!
※実際の見積もりには、ゲスト60名+新郎新婦の料理、飲み物などをプラスしてカウントします。
料理、飲み物、部屋代や挙式料、衣装、ヘアメイク、装花など、基本的に必要と考えられる項目で見積もっています。
式場やホテルが見積もりプランを構成するときもこんなふうに全体見積りを作り、そこからシーズンやターゲットの新郎新婦に合わせて特典を付けていきます。
結婚式費用は、ゲストからのご祝儀から成る「おもてなし費用」と、ふたりの希望から成る「こだわり費用」が組み合わさった総額です。
ご祝儀は一人あたり3万円と概算し、60名の場合は総費用のうち180万円がご祝儀から成る「おもてなし費用」です。
ご祝儀から成る「おもてなし費用」を抽出した見積もりがこちらです。
ご祝儀をおもてなしに変えてお返しする、料理、飲み物、部屋代、装花、引出物、引菓子等を入れました。
「おもてなし費用」と「こだわり費用」の組み合わせが結婚式費用の総費用となる。
それが「結婚式見積もりの基本」です。
料理などは×数量となるため、「おもてなし費用」でも総額は大きく変わりますが、新郎新婦の希望から成る「こだわり費用」は新郎新婦の個性があり、新郎新婦ごとにかなりの項目差が出てきます。
式場見学に行く前に
多くの式場やホテルにはウェディング部門の公式サイトがあり、結婚式の見積もりプランをざっとチェックすることができます。
実際にふたりの希望を反映させた見積りを取得するには、次のステップ「式場見学」に進むことになりますが…
まずは、式場見学前に好みの会場をリストアップし、見積もりプランを比較することが重要です。
5件から6件の見積もりをピックアップして比較すると、ある程度の事例や決まり事、ルールが見えてくるかもしれません。
比較は面倒な作業ですが、とても重要なのでふたりで時間をとってしっかりと行うことをおすすめします。
実際に式場見学に訪れるとふたりの希望に合わせた見積もりを提示してもらうことができますが、対面での接客は緊張しますし判断が鈍ることもあります。
また、式場見学中はふたりきりになるタイミングが少ないため、本当の気持ちはどうなのか、ふたりの意思疎通をはかることも難しくなります。
式場見学前に情報を集め相場を確認し、ふたりで話し合い、こだわりたいことや譲れないことなどを確認しておくことがとても重要です。
見積もり取得の方法
式場見学では、自分たちの希望やイメージを伝え希望に沿った見積もりを作成してもらうことができます。
現在のほとんどの式場がプランを使用しているようですので、プランをもとにふたりにとって必要なオプションを追加する形で見積もりが作成されるでしょう。
また、式場見学では即決を迫られることが多くありますが、見積もりを取得して複数の会場のプランと比較検討することがたいせつです。
気になる会場の見積もりが手元に揃ったら、各項目の詳細をしっかり確認し、疑問点や不明点はすぐにプランナーや会場に問い合わせましょう。
納得のいくまで説明を受けることで後々のトラブルを回避し、安心して結婚式を迎えるための準備が整います。
適正な見積もりをもらうための事前準備
結婚式の計画は多くのカップルにとって夢の実現である一方、費用が膨らむ可能性があるためしっかりとした事前準備が重要なポイントとなります。
特に最初に提示される見積もりは最低限のプランであり、打ち合わせが進むにつれて、こだわるにつれて、追加料金が発生することが一般的です。
そこで、見積もりを必要以上に上げないための事前準備として、「必要な情報を整理する」ことと「予算の設定と優先順位の決定」が必要です。
では、こちらの2点を深掘りしていきます!
必要な情報を整理する
結婚式の計画を進めるにあたり、必要な情報をしっかり整理することは見積もり価格を適正に抑えるための基本です。
初めの段階で明確にしておくべき情報は、日程、ゲスト数、式場のイメージ、会場の立地などです。
まず日程については、どの季節、曜日、時間帯に結婚式を行うのか。
ふたりの希望の季節だけではなく、仕事の都合やゲストのライフスタイルなど年間通してイメージして、ベストな時期を決めていきます。
また、部屋の大きさなど式場のキャパシティに関わってくるため、ゲスト数はとても重要な情報です。
ご招待したい人数を把握するために、見込みゲストリストを作成すると良いでしょう。
大きく費用が変化する装飾についても、具体的なイメージを持つことで必要なアイテムの数や費用を見積もることが可能になります。
予算の設定と優先順位の決定
事前に必要な情報を整理したら、次に行うのは予算の設定です。
結婚式費用は会場費用、料理、装飾、衣装、写真、ビデオ撮影、エンターテインメントなど多岐にわたります。
理想的なシナリオを描きつつも、現実的に支払える金額を考慮することが重要です。
まず、自分たちの収入と貯蓄を見直し、「いくらまでなら出せるか」を明確にしましょう。
設定した項目をランキング形式でリストアップし優先順位を決め、予算内で抑える方法を模索します。
たとえば、料理を重視したい場合の予算調整方法の一つに、お色直し衣装をやめ料理にお金をかけるという選択も考えられます。
優先順位を明確にすることで、見積もりが上がった際にも柔軟に調整が可能となります。
結婚式の見積もり上昇を抑えるためには、必要な情報を整理し適正な予算と優先順位を設定することがキーポイントです。
具体的な準備を事前に行なっておくことで、無理なく理想的な結婚式を実現する手助けとなり、無駄なく効果的に費用を抑えることが可能になります。
リアルな見積もりを見てみよう
事前準備としてリサーチや比較、情報集めが重要であることをお話ししてきました。
では、先ほどの60名のシンプルな参考見積もりに、想像される追加代金を入れて、リアルな見積もりを作ってみましょう。
ゲスト60名のリアルな見積もり
こちらが、ゲスト60名ご招待でのリアルな見積もりです。
※実際の見積もりには、ゲスト60名+新郎新婦の料理、飲み物などをプラスしてカウントします。
100万円以上増加しています。
追加した項目、グレードアップを想定して価格を上げた項目もあります。
せっかくなので、項目一つずつ、私の知っている情報を加えてご紹介していきます。
1.料理
料理は「おもてなし費用」です。
ゲストに喜んでいただける料理を提供したいですね。
料理の価格を上げないように注意するためには、式場の料理のクオリティの確認 に限ります。
もともと持ち合わせたクオリティを変更することはできません。
式場ごとにこだわりがありますので、実際提供される料理を試食したり季節のメニューを見せてもらったり、できる限りのチェックをしましょう。
料理のクオリティが高い式場であれば、大幅なランクアップを検討する必要性がなくなります。
料理についてはもう1点、体験型の料理提供 も検討すると、ゲストに動きが生まれ満足度がUPします。
具体的には、プレパーティーとしてのウェルカムフードやバーベキューメニュー、デザートビュッフェなどがおすすめ。
席に着いて食事するコース料理と体験型の食事を組み合わせると、同じ追加代金でも印象が異なるのではないでしょうか。
料理の持ち込みはほとんどの会場ができませんが、食材の持ち込みは可能な場合もあると思います。
ただ、食材を提供するからと言って見積もりが下がることはありません。
逆に手間代として追加になる可能性も考えておきましょう。
2.飲み物
飲み物も料理と同じく「おもてなし費用」ですね。
多くの式場のドリンクプランには、披露宴中のみのドリンクプランと、会場到着時のウェルカムドリンクや乾杯酒をプラスしたドリンクプランなどの種類があります。
見積もりプランに含まれているドリンクプランの詳細を確認しましょう。
お酒の種類やソフトドリンクの種類にもこだわりたくなる気持ちは理解できますが、どのレベルまでが本当に必要か、よく考えて選択して良いと思います。
レストランでの食事では、料理に合わせて飲み物が提供されますね。
洋食のコース料理であれば、ビール、赤白ワイン、ミネラルウォーター、冷たいお茶系、コーヒー、紅茶があれば充分ではないかと思います。(そんなドリンクメニューの会場ないです笑)
珍しいジュースを飲みながらお肉料理を召し上がる方はそう多くありません。
デザートタイムにホットチョコレートやココア、ボトルドリンクなど、スペシャルな飲み物をご用意されるのは体験型にもなり素敵かなと思います*
飲料の持ち込みは、可能な場合もあると思います。
ただ、提供するための準備等が必要なため、見積もりから下がることはなく持ち込み料を支払うことになる可能性もありそうです。
3.ウェディングケーキ
続いて、ウェディングケーキについて。
ウェディングケーキの由来は、ゲストと食べ物をわかち合うこと です。
2段や3段の立体的なケーキや1段で一面にフルーツが乗った見るからに美味しそうなケーキなど、デザインはさまざま。
新郎新婦により、こだわり方は2パターン。
ケーキ入刀のシーンがあるため、高さや飾り、デザインにこだわるタイプのふたり。
スポンジケーキのほかタルトにしたりフルーツの種類など、味にこだわるタイプのふたり。
こだわり具合で見積もりは変化します。
ケーキの作りについて補足を。
1段のケーキは全て生ケーキで作られていることが多いと思います。
美味しいスポンジケーキは柔らかく重みで沈んでしまいますので、2段や3段のケーキは中身は発泡スチロールなどで出来た入刀用ケーキの場合も多いです。
入刀部分のみ中身まで生ケーキでできていて、ゲストに提供されるケーキはカットされた状態でバックヤードに保管されていることがあります。
ウェディングケーキも条件により持ち込み可能な場合もあるかもしれませんが、提供時のカットなど式場に手間をかけますのでその分の費用がかかる可能性がありそうです。
飲食に関しての持ち込みは、見積もり費用を下げると言う意味合いではなく、縁のある食材や縁のある方との結び付きという面で考える方が方向性が合いそうです。
最近はおにぎりやお寿司、ハンバーガータワーなど、ケーキのほか、ゲストとわかち合うアイテムのアイデアも増えているようです。
日本では昔むかしから、鏡開きや鯛の塩釜焼きなどもありますね。(^ ^)
4.会場使用料 5.控室料
会場使用料や室料は式場ごと結構価格差があります。
控室料は親族控室のほか新郎新婦控室料が別途必要な会場も。
会場使用料も会場により大きく差があり、1項目にしては高額なので式場選びに於いて注目すべき点だと思います。
室料が高くなく見た目も良ければ、ベースが整っていて嬉しいことですよね。
会場使用料に含む会場も多いので別項目にしませんでしたが、「音響オペレーター」という項目が入ってくることがあります。
「音響オペレーター」とは、マイクの管理やBGM操作などを行うスタッフのことです。
なお、披露宴中に使用したいBGMによっては著作権問題が起こる可能性がありますので、著作権についての対応を事前に確認しておきましょう。
6.挙式料
挙式料はふたりが行いたい挙式のかたちが関係してきます。
挙式のかたちは、「キリスト教式」「神前式」「人前式」が特に人気です。
「キリスト教式」「神前式」は司祭の立ち会いが必須ですので、「人前式」に比べて高い挙式料が設定されています。
「人前式」は新郎新婦とゲストが向かい合うかたちで行う宗教色のない挙式のため、司式者はおらず挙式料のみ。
進行役は披露宴の司会者が担うことが多く、司会者の延長費が必要となります。
挙式への考え方について綴った記事もありますので、ぜひご覧ください。
→ おもしろおかしい挙式ならいらない【挙式はつまらないからおもしろい演出を、は本末転倒】な話
7.衣装
結婚式をするうえで、ウェディングドレスを着ることは 憧れ です。
運命のドレスに出逢いたいですよね!
式場のプランには、新郎新婦各1点の衣装が組み込まれていることが多く、プランでは式場の提携しているドレスショップに限った紹介となります。
新郎新婦の好みによっては、気に入るドレスがプランの価格内のものではない可能性もあります。
選択できるドレスショップの数や特徴、追加代金の【リアルな】目安を確認しましょう。
衣装は、新郎新婦が持ち込みを検討することが最も多い項目 です。
理由は、価格の問題、デザインの問題、気に入った衣装が見つからない可能性への不安などが挙げられます。
実は、式場は、式場に合った(と思われる)デザインを揃えたドレスショップを紹介しています。
考え方を変えると、もしかすると検討している式場がふたりの理想に合っていないのかもしれません。
どうしても着たいドレスショップの衣装があるのなら、衣装ベースで式場を探す方法もアリ だと思います。
式場・ホテルの見積もりプランに衣装が組み込まれている場合は、衣装を持ち込むことによってプラン適用外になることがあります。
また、衣装は持ち込み料が必要な場合が多いので、契約前にきちんと確認しておきましょう。
ドレスの持ち込み料に不満を感じる方もおられるので理由を記載すると、価格が大きいこともあり売上補填、搬入搬出や物品チェックなどが提携先よりも手間がかかることが一例として挙げられます。
衣装はほとんどの場合、レンタル衣装です。
新郎の衣装も10万円から20万円くらいしますので、オーダースーツを検討するのも一つの方法です。
結婚式のイメージに合わせて、蝶ネクタイやチーフ、ベストをコーディネートするとおしゃれです。
意外に費用がかさんだアイテムとして、ブライダルインナーやベール、手袋やティアラなどの小物類があります。
ブライダルインナーは肌に身につけるものでありドレスや体型に合ったものが必要なのでドレスショップで検討することがおすすめですが、ベールや手袋などは新品にこだわりがなければフリマサイトやお譲りなどのご縁を探すのも良いですね。
ほか、両親の衣装も意外なポイントかもしれません。
お父様はモーニングコート、お母様は留袖をお召しになることがあります。
モーニングコートや留袖は正礼装ですが、最近は身軽さやリラックス感を求める結婚式も増えていますので、あらかじめ両家に確認をしておきましょう。
余談ですが、個人的考えを…
衣装には流行りがあります。
あまりに流行りに注目したデザインを選ぶと、数年後、十数年後にはすでに古いものという印象を与えてしまいます。
未来のためにも、衣装はあまり流行を重視せず、伝統的であったりオーソドックスなデザインを選ぶこともおすすめです。
8.お色直し衣装
式場やホテルの見積もりプランにはお色直し衣装まで組み込まれていないことがほとんどです。
個人的には、お色直しも、本当に必要かどうか検討する点 であると考えています。
挙式をするからには式服が必要ですが、お色直しはファッションだからです。
お色直しするためには衣装そのものへの値段、場合によってはヘアメイクの追加代金、披露宴中の時間を使います。
披露宴時間は2時間30分が多いラインですが、そのうちの短くとも30分をお色直しで使用します。
披露宴開始してから乾杯まで30分ほど使うことがありますので、披露宴は正味1時間30分しかないのです。
私は、すきなウェディングドレスで一日通して過ごすこともおすすめです。
色小物や柄小物、ヘアスタイルの変化でファッションとして遊べますし、注目される色直し入場をしなくても、花嫁さまの小休憩のタイミングからデザートビュッフェスペースでのお迎えやテーブルサービスきっかけに繋げるなど、アイデアは無限にあります。
そして、最近はロケーションフォトも増えてきました。
カラードレスを着てファッション性の高いスタイルで、ゆっくりと写真に思い出をのこすのも、良い選択肢のひとつです。
9.ヘアメイク&リハーサル
ヘアメイク&リハーサルはドレスを着るにあたっては必要な項目です。
ヘアメイクさんはヘアセットとメイクだけでなく、衣装が美しいラインを保っているかどうかのチェックや歩き方のアドバイス、動きの補助など全般を行なってくれます。
ドレスは特別な衣装なので普段のメイクではちぐはぐになるため、ヘアメイクさんは必須と言えます。
なお、へアイメイクリハーサルは衣装を着ては行えません。
ヘアメイクのみのリハーサルです。
どうしても衣装を着てメイクチェックを行いたい場合は、当日と同じ衣装での前撮りを行うことをおすすめします。
ちなみに、こちらの記事もまた読んでいただきたいのですが、ドレスショップやウェディングドレスに固執せず特別な衣装からはなれると、また違った選択肢が見えてきます。
→ 【やめませんか?ご祝儀制結婚式】会費制結婚式を選んでプランニングに自由を!
ヘアメイクアーティストも、持ち込み料と引き換えに持ち込むことができる可能性があります。
ただ、結婚式は「その1秒」が重要なイベントですので、行きつけの美容室の美容師さんだから、メイクができるから、ヘアセットができるから、で選択するのは大変危険です。
ドレスの着付けは必須ですし、メイク直しのタイミングや披露宴の動きに合わせたサポートなど、「慣れ」が非常に重要です。
その点で考えると式場提携のヘアメイクさんが一番安心。
少なくとも結婚式に慣れたヘアメイクさんにお願いするようにしましょう。
10.メインテーブル装花
メインテーブル装花は豪華さがあるかどうかが一目でわかる項目です。
メインテーブルのタイプやソファスタイル等、SNSでも豪華なメインテーブルが増え、かなり大きな費用を占めているのではないかと思います。
実は、披露宴中、新郎新婦さまはほとんどメインテーブルに座っていません…
式場選びの段階で結婚式当日にメインテーブルを設ける位置など確認して、どのくらい装花が必要になるかを検討材料にしておくのも一つの方法です。
ご興味があれば、こちらの記事も参考にご覧ください。
→ 【メインテーブルはなくていい!】ゲストと近い距離で楽しさ全開の結婚式を実現しよう!
11.ゲストテーブル装花
ゲストテーブル装花も、見た目で豪華さが伝わりやすい項目です。
ゲストテーブルの装花の作りには、2パターンの飾り方があります。
高さを出す飾り方 と、広がりを意識した飾り方 です。
高さを出す飾り方のメリットは、ゲストが室内に入場した瞬間に豪華さを感じさせることです。
高さと同時に生花の自然な動きも目に入りますので、とても素敵です。
デメリットは、着席すると視界の目の前に装花があり、対面のゲストとは会話がしづらいこと、目線を遮る場合があることです。
広がりを意識した飾り方のデメリットは、高さを出す飾り方にある遠目からの豪華さには及ばないことです。
メリットは、ゲストのテーブルに近づいた時には良い印象を与えること、着席時にも目線を遮らないこと。
広い丸テーブルであれば、会場の雰囲気によりますが広がりのある装花の方がテーブルの中心を豪華に見せることができるかもしれません。
なお、ブライダルフェアなどでは限られたテーブルセットをディスプレイしている可能性があります。
バター皿やおしぼり受けなど、結婚式当日にセッティングされている内容もチェックしておくことをおすすめします。
メインテーブルやゲストテーブルなどの会場装花の持ち込みは、装花のセッティング条件や撤収、ゲストの持ち帰り準備などの点がありますので、持ち込み不可な場合が多そうです。
新郎新婦自身が用意するキャンドルや花器などの持ち込みを検討する方もいらっしゃいますが、式場見学の際の条件に挙げていなければ断られることが多いです。
理由は、新郎新婦がディスプレイして仕上げることができない・片付けができないこと、火気取り扱いの安全性などが挙げられます。
飾りたいアイテムがある場合は、式場契約前に伝え許可をとりましょう。
12.ウェディングケーキ装花
ここで言う「ウェディングケーキ装花」は、ウェディングケーキそのものに飾るお花ではなく、ウェディングケーキを置くテーブルや新郎新婦が入刀するナイフの花飾り を指します。
なくても悪くはないですが、あるとより良い装花の項目です。
13.ブーケ・ブートニア
「ブーケ」とは、ウェディングドレスを着た花嫁が持つ花束のこと。
命が宿る挙式時のブーケは生花がふさわしく、お色直しはアーティフィシャルフラワーやいっそ無しでも良いと思います。
「ブートニア」は、「ブーケ」と対になった(おそろいの花を使った)花婿のジャケットに付ける花飾りのことです。
ブーケ・ブートニアの由来は、野の花を摘んでプロポーズし、OKのしるしに花束の中から一輪をお返ししたという言い伝えに基づきます。
ブーケ・ブートニアの持ち込みは、新郎新婦自身や親族や友人がプレゼントに作ってくれることもあり、可能な場合もありそうです。
ただ、生花であれば、当日の何時までに届くように、誰が持ってくるのかなど、スケジュールを円滑に進めるため確認が必要です。
必ず式場契約前に伝え、許可を取っておきましょう。
14.記念写真
記念写真はスナップ撮影とは異なります。
「型物」とも呼ばれ、新郎新婦の衣装や姿勢をきちんと整え、1枚の写真を記念にのこします。
立派な台紙での仕上げとなります。
スナップ写真に比べると限られたショットのため、要不要は新郎新婦それぞれのお考えがありますが、親族集合写真は「記念写真」でないと撮れません。
集合写真を撮影するためには、「雛壇」という足場を作ります。
そして、お顔がきちんと映る位置を整え、1枚の写真をのこします。
データ販売はなく、記念写真撮影+焼き増しの方法で、以前はその集合写真をご親族に配るのが常でした。
新郎新婦にとっては特に必要性を感じないかもしれませんが、ご親戚はたいせつに思っている場合もあります。
当日になって急に撮影を依頼することはできませんので、親御様にきちんと確認しておきましょう。
記念写真の持ち込みは原則不可と考えて良いと思います。
理由は、撮影のための特別な機材があること、「雛壇」を組む準備や片付け等があるからです。
15.スナップ撮影
「スナップ撮影」とは、新郎新婦やゲストを追い、自然な姿を記録にのこす写真撮影の方法です。
結婚式密着で〜1000枚ほどの写真をのこしてくれます。
撮影開始・撤収時間や撮影数、フォトグラファーの数、アルバムの仕上げ方などで価格が異なります。
スナップ撮影のフォトグラファーの持ち込みは可能な場合もあると思います。
式場からは当日の導線やスケジュールの管理、進行に合わせた撮影スポットなどの打ち合わせまではできないため、結婚式撮影への「慣れ」は必須です。
16.動画撮影
動画撮影の良いところは、「音」がのこるところです。
スナップ写真で瞬間の思い出をのこすことはできますが、動画撮影はそれとはまた異なります。
価格が大きいことや、写真を優先するため動画撮影を諦める新郎新婦も多いですが、数年後、数十年後のことを思うと記録動画はとてもおすすめです。
新郎新婦自身のことを見るかどうかというより、頂戴したスピーチや笑い声など、ゲストのことを思い返したいと感じる時がきっときます。
動画撮影の持ち込みは、機材の関係で難しい場合もあると思います。
持ち込みのリスクはスナップ写真と同様です。
こちらも式場契約前に確認し許可を取っておくことが必要ですね。
17.プロジェクター・スクリーン
「プロジェクター・スクリーン」とは、プロフィールムービーなどを上映・投影する機材セットのことです。
プロフィールムービーやエンドロールムービーなどの上映予定がない方は不要な項目です。
多くの式場はプロジェクター・スクリーンの持ち込みは不可かと思います。
理由は、会場のスピーカーへの接続や電源や機材の管理(精密機器なので放っておけない)などが挙げられます。
押せば持ち込みも可能かもしれませんが、無事に上映できるかどうかの保証がなく不安があります。
手作りされる新郎新婦が多いため、参考見積もりにはプロフィールムービーの制作は入れませんでした。
プロフィールムービーは新郎新婦自身で作った方が思い描く通りに作ることができると思います。
PC接続が可能なプロジェクターが多いと思いますが、パワーポイントなどで作ったスライドショーではパソコンのフリーズが起こることもありますので上映方法について事前にしっかりチェックしておくことをおすすめします。
18.司会
司会者は、披露宴中の進行をしてくれる方です。
司会者がいると新郎新婦がおもてなしに集中でき、進行役を頑張らなくて済みます。
言葉で場を繋ぎ、楽しいシーンも感動するシーンも雰囲気を素敵に仕上げてくれます。
司会者の持ち込みも可能な場合がありますが、結婚式の「1秒」への慣れと現場スタッフとのコミュニケーション能力が重要なので、人となりはしっかりと確認してお願いしましょう。
また、ほかの項目と同様に、式場契約前に伝え許可をとっておくことをおすすめします。
もしご興味があれば、こちらの記事も参考にしてください。
→ 自然体な披露宴は【司会者なし】が断然オススメ!自然な進行を楽しむ結婚式のアイデア
19.招待状などペーパーアイテム
招待状などのペーパーアイテムは、式場からの持ち込み制限がほとんどないアイテムです。
ペーパーアイテム手配は、式場で注文、オーダー先を探す、新郎新婦で手作りの3つの方法があります。
手作りすると費用が抑えられ、ふたりの思いのままにデザインを起こすことができますが、とても時間がかかり、状況によってはストレスのもとになりかねません。
式場手配は価格としては大きくなりますが、資料を提出すればプランナーがチェックを行なってくれますので一番簡単です。
オーダー先を探すのは、最初こそ気に入ったデザインが見つかるまで時間がかかりますが、見つかればのちはスムーズです。
ウェルカムボードなども持ち込み制限がないことが多いアイテムです。
飾り方や飾る場所、イーゼル(ボードを立てることができる支え)の準備、貸し出し可能かどうかについても確認しておきましょう。
ブライダルフェアなどのテーブルセットと結婚式当日のテーブルセットが異なることがありますので、テーブルに置くペーパーアイテムのサイズ感や置き方、飾り方は、リアルなテーブルセットを確認してから決めることをおすすめします。
招待状や席札、席次表などペーパーアイテムの準備に関してはこちらの記事も参考にしてください。
ペーパーアイテムを手作りするメリットとふたりの理想通りに仕上げるアイデア
【ペーパーアイテム手作り派の方へ】おしゃれにデザインするコツを公開♡
【結婚式に必要なペーパーアイテムとは?】最低限必要なアイテムを徹底解説♪
20.引出物、引菓子
引出物、引菓子は「おもてなし費用」です。
引出物は3000円〜5000円、引菓子は1000円〜2000円の品物を用意します。
3品目をプラスする地域や5品が一般的な地域もありますので、両家に確認しておきましょう。
式場契約時にギフトパンフレットを受け取り、ふたりの希望にあったものを選択します。
ゲストが包んでくださるであろうご祝儀額に合わせた引出物のランクアップを検討される新郎新婦もいらっしゃいますが、ゲスト同士で内容を比較することはありませんので残念ながらお気持ちは伝わりません。
特別なお礼の気持ちを伝えたい場合は、後日お礼の品を贈ることをおすすめします。
最近では、結婚式当日の持ち帰りギフトではなく、オンラインギフトや後日宅配も増えてきました。
オンラインギフトは持ち帰りの荷物が少なく楽なことが特徴でもあります。
ただ個人的には、当日の持ち帰り品が全く無しは実際どうなのだろう…と思っています。
引菓子のみ持ち帰り、引出物はオンラインギフトが私はおすすめです。
理由は、荷物が少なく楽ですが少し寂しい気持ちがするのが一つ目、もう一つは、小さなパーティーバッグで出席するので席札やプロフィールブックなどを入れる袋を持ち合わせていないため、です…
エコバッグを持参するわけにはいきませんので、こまごまとしたアイテムの持ち帰りへの配慮も、おもてなしの一つだと思います。
引出物、引菓子の持ち込みには持ち込み料がかかることが多いです。
その理由は納品からパッキング、ゲストへのお渡しまで、管理が必要だからです。
式場で引出物を購入するということで、納品の管理やパッキング、ゲストへのお渡しまで責任を持って行なってくれます。
記載しませんでしたが、披露宴おひらき時に新郎新婦から手渡しするプチギフトは、式場からの紹介ギフトももちろんありますが、持ち込みに対して寛容なことが多い項目です。
品物によったり、渡し方によったり、条件がある可能性もありますので契約前に必ず確認しましょう。
よくバスケットなどにプチギフトを入れているシーンをみかけますが、バスケットの用意は新郎新婦なのか、貸し出しがあるのかも聞いておくと安心です。
21.ペーパーバッグ
「ペーパーバッグ」は、引出物や引菓子が入った持ち帰りのための紙袋のことです。
引出物、引菓子がオンラインギフトであっても、当日用意された席札やプチギフトがパーティーバッグには入らないことも多いため、ペーパーバッグは用意することをおすすめします。
会場のロゴ入りのペーパーバッグのほか、新郎新婦手配でネーム入りなどのバッグを用意する方もいらっしゃるようです。
ペーパーバッグの持ち込みについては、耐久性やパッキングについてを理由に制限がある可能性もありますので契約前に確認しておきましょう。
過去の経験ですが、式場のロゴ入りペーパーバッグを帰りの道中に置いて帰ってしまったゲストがいて、バッグに入った席札と式場ロゴから無事式場へ届いたことがありました。
そのように、式場のロゴ入りが役立った例もありますので参考にしてください。
さてここまで、リアルな見積もりから項目ごとの注目点や背景についてもお話ししてきました。
続いては、式場選びのポイントです。
式場選びのポイント
結婚式において「式場選び」は非常に重要なことです。
会場の雰囲気や設備、提供されるサービスが結婚式の思い出や成功を左右します。
ならびに、式場選びの際には費用の側面も考慮しなければなりません。
次に、式場選びのポイントとして「空き日を狙うこと」や「プランの比較と交渉」、「ベースクオリティの重視」について詳しく解説します。
空き日を狙う
結婚式の曜日や六曜、季節によって、見積もりプランの価格は変動します。
特に人気のある六曜や季節、週末などは、需要が高まるため会場の予約も埋まりやすく、見積もりも値引きなどなく設定されることが多いです。
結婚式費用を抑えたいふたりなら、結婚式の日取り選びは重要な要素となります。
結婚式を挙げたい月や曜日の決め方は、招待するゲストの都合が関わります。
繁忙期がわかっている仕事内容のゲストや、遠方のため到着までにかかる時間を考慮する必要があるゲストなど、結婚式に列席しやすい月や曜日、時間帯を想定してみてください。
年間では気候が良い、特に春や秋の結婚式がとても人気ですが、オンシーズンの結婚式には弊害もあります。
20代〜40代の友人が多い方は、オンシーズンともなれば何度も結婚式に呼ばれることがあり、日程のバッティングで参加できない場合もでてきます。
出費が重なり正直苦しい思いをして、お祝いしたいのに複雑な気持ちになることがありそうです。
また、気候が良いということは観光客も多く人の行き来がにぎやか、宿泊施設や飛行機、新幹線などの予約も取りにくいということです。
春や秋のオンシーズンが絶対的な条件なのかどうか、今一度相談してみてください。
オフシーズンとされる夏冬や、平日を選ぶことができれば、会場の費用を大幅に抑えることができるかもしれません。
オンシーズンは時間帯貸切で午前午後と時間が設定されている式場でも、オフシーズンだと一日一組希望の時間帯での予約を受けてくれる場合もあります。
大安の日程にも空きがあるかもしれません。
オフシーズンや平日の結婚式は、使用できる部屋が増えたり使用できる時間帯が長くなったり、いつもは写真撮影ができない場所で撮影ができたり。
人気のヘアメイクアーティストやフォトグラファー、司会者の予定が取りやすかったり、スタッフもゆったりオペレーションできたり、メリットが結構あります。
式場見学前に日取りの条件を絞って相談に出向くことで、特別なオファーや割引などを受けられる可能性もあります。
狙い目の日にちを調整し柔軟なスケジュールを持つことが、結果的に費用削減にもつながるかもしれません。
プランの比較と交渉
式場選びの際には、複数の式場の見積もりプランを比較することが重要です。
各式場が提供するプランやオプション、サービス内容、料金体系を充分に理解できれば、自分たちの要望に最適なプラン、式場を選ぶことができます。
本当に好みの式場に出会ったけれど予算の比較でネックな部分があった際には、相見積もりをとり式場間での交渉を行うこともおすすめです。
ただ、駆け引きがあまりにも強引だと失敗することがあるため、同じようにもしくはそれ以上に見積り価格を下げるようお願いしたい、ではなく、理想に近づける方法の相談をするような感覚を心がけましょう。
交渉を行う際、「見積もりを下げる方法」ではなく、「特典や追加サービスをお願いする方法」も一つの案です。
例えば、キャンドルデコレーションの追加、ウエディングケーキデザインのグレードアップ、フォトブースの設置など、何か特別なサービスをお願いできると見積もり差だけでない「価値」が上がります。
ベースクオリティを重視する
さまざまなタイプの結婚式場、ホテルがありますが、式場選びのポイントとして、ベースクオリティのチェックも重要です。
見積もりの中で振り幅が大きい項目として「装花」が挙げられますが、どのくらいの装飾が必要かは、式場探しで想像できる点かもしれません。
たくさん飾ればどのような会場も豪華になりますが、ふたりの候補の式場のうち、たくさん飾らなくても良く見える式場はないでしょうか。
飾らないことがおしゃれに見える式場もあります。
クロスやテーブルナフキンのカラーや素材感の選択肢は、追加代金で叶う式場もあれば、初めから選択肢として提示される式場もあります。
式場決定の前に、その式場のベースとなるクオリティをチェックすると、以後が安心です。
このように、費用を【上手に】抑えた理想の会場選びを心掛けることで、ふたりにとってぴったりな結婚式が実現できます。
式場見学当日に注意すること
結びに、式場見学当日に注意すると良いことをお伝えします。
注意すると良いことは下記の通りです。
1.即決しない
式場見学の際、即決すると後日契約よりも特典が多く付いてくる場合もあります。
内容によっては魅力的に感じ、気持ちが揺らぐこともあるかもしれません。
しかしそこは冷静に、ふたりで相談する時間を作りたいということを伝えてください。
一人のプランナーとしては、しっかり比較検討し選んでくれることは大変嬉しいもの。
もしその間に御両家親御様にも紹介し相談してくださっていたなら、即決して新郎新婦主体でのみ進めていく結婚式でなく、両家の祝福のもと行われる結婚式であることの実感でもありますので、その点でもとても幸せに感じます。
また、即決にこだわり、決めにかかる姿勢を崩さない式場を以後引き続き信頼できますでしょうか?
急いで契約することは決して良いことではありません。
対面しての接客は緊張しますので、聞きたいことがあることに気づけなかったり、のちのち疑問が出てきてそれが解消しづらい問題であったり、そのまま契約してしまうと取り返しがつかなくなることもあります。
よく考えて、しっかりと相談の時間をとって契約することをおすすめします。
2.ふたりで相談する時間をもらう
式場見学は、カウンセリング(希望の聞き取り)、式場内の見学、相談内容の確認、見積もり、契約するかどうかの意思確認と続きます。
3時間程度かかる式場見学の時間のうち、ふたりきりになる時間は相談内容の確認後にプランナーが見積もりを作るために席をはずすときのみです。
その時間は見積もり提示前のため、式場の雰囲気が好きかどうか、気になる点があるかどうかの相談はできますが、見積もり提示後に疑問点を出し合ったり、希望の優先順位などについて相談したりすることはできません。
ぜひ見積もり提示後には、一度ふたりきりにしてほしいと伝えるようおすすめします。
3.リアルな見積もりは絶対に出ない
式場見学の際に、最終着地点に近い多めな金額を含めた見積書が欲しいと考える新郎新婦がほとんどかと思います。
しかし、残念ながら式場が高額な見積書を提示することはまずありません。
他会場と比較されることがわかっていますので、値段提示だけで契約を逃してしまうからです。
ぜひ、先ほどのリアルな見積書を参考にしてください。
そして、どうして見積書の金額が上がっていくのかにも注目して考えてくださいね。
ふたりのこだわりに帰する項目であることも多いです。
どこまでこだわるか、どこまで夢を追うか、優先順位を意識してください。
式場には魅力的なアイテムがたくさんありますので、欲しいと感じるのは当たり前です。
「一生に一度」に惑わされず、本当に必要かどうか、常に自答しながら考えましょう。
4.式場そのものの良さを確認する
契約理由はさまざまですが、中にはウェディングプランナーへの信頼から契約に至る場合もあります。
ただ、式場によっては、式場見学の案内専門、打ち合わせ専門と仕事内容が決まっていることがあります。
また、結婚式の契約から打ち合わせ開始まで2年ほどの期間があることも少なくないため、昇進により現場からはなれることになったり、プライベートの事情により担当できなくなったりすることもあります。
つまり、式場見学で案内してくれたウェディングプランナーが結婚式当日までの打ち合わせを担当するとは限らない ということです。
打ち合わせ開始時に違うウェディングプランナーが担当になることは、事前に想定しておくべきです。
そのために、館内にいるすべてのスタッフの様子をみておきましょう。
その式場そのものの雰囲気を確認しておくことをおすすめします。
例えば、披露宴当日のキャプテン(当日の進行をコントロールする人)をされている方はどんな方ですか?ウェディングプランナーは何人いますか?など、ただ接客者一人だけを見ず、全体が見えてくるように質問するのも良いでしょう。
ウェディングプランナーたった一人を見て契約するのは、想像と異なる事態になった場合大きなストレスとなります。
5.予定人数や予算感覚により、契約できる日程を狭められることがある
例えば、気候の良い春や秋の大安の日で、土曜日の午前午後か日曜日午前中、100名設定の部屋だけれど30名で、一日貸切でこの値段で契約したいと思っている、と希望を聞いても、実際予約を受けることが難しいのが現実です。
式場も企業ですから、一番人気の日程はできれば部屋の収容人数MAXで、予算にも余裕がある新郎新婦に契約してほしいのが本音です。
予約状況をコントロールして売り上げを確保することは、ウェディングプランナーにノルマはないものの、評価につながります。
式場のキャパシティや特徴を確認して、ふたりの希望を快く受けてくれ、契約後も気持ちよく結婚式を迎えられる場所を探しましょう。
私には、すべての夫婦に結婚式を体験してほしいという願いがあります
結婚式費用が高額になればなるほど結婚式を挙げたいと思う夫婦が減っていくと感じています。
物価が上がり普段の生活にも余裕がなくなってきている昨今、未来のことを考えると、たった一瞬の結婚式のために大金を使うことを疑問に思う気持ちはとても理解できます。
きっと今、ブライダル業界は営業形態を考え直すべき時期です。
私は、できるだけ多くの夫婦に結婚式を経験してほしいと思っています。
結婚式は、式場やホテルで挙げる特別な結婚式だけではありません。
結婚する夫婦とふたりにとってたいせつな人が一同に集まり、いつもとちょっと違う素敵なお洋服を着て、美味しい食事を食べて、楽しい話に花を咲かせる、それが結婚式の原点であると考えています。
一つの場所に集まってふたりが未来を誓い、その姿を祝福してもらう、その時間は将来の糧となります。
もし人を集めることが苦手でも、「結婚を機にあらためて設けるふたりにとってたいせつな時間」を作るようにしてください。
向かい合って相手を想うその時間は、たとえ短くても一生の思い出となります。
【未来のために後悔しない思い出作り】フォトウェディング+ふたりのための結婚式
_
お悩みごと、気軽にご相談ください*
関連情報
ウェディングデザイナーが届けるオーダーメイドのペーパーアイテム | 歌の音
”ふたりのウェディングをデザインする”
をコンセプトに
結婚式・披露宴に必須な招待状や席次表
席札、メニュー表など
" あたたかさ "が伝わる
周りの皆も幸せにする
こだわりのアイテムを
オーダーメイドで作っています。
培った10年の
ウェディングプランナーの経験を活かし、
神戸を拠点に
迷える花嫁にとって頼りになる
ウェディングデザイナーとしても活動中。
結婚式のセカンドオピニオン、
トータルデザインもご提案しています。
name | 歌の音 - wedding design - |
---|---|
address |
〒657-0013 兵庫県神戸市灘区六甲台町 12-21-404 |
business hours | 10:00~17:00 |
closed | 不定休 |
owner name | なかむら なぎさ |
info@utanone.com |