【招待状は両親の分も用意して!】ゲスト宛とは異なるマナーが必要です
結婚式は新郎新婦だけでなく、長年愛情を注いで育ててくれた両親にとっても特別な一日です。
結婚式準備では、ゲストへの配慮に追われる中、時に両親への心配りが疎かになる場合があります。
今回はよく疑問点に挙がる「両親への招待状」にフォーカスして、ウェディングプランナーとして解説します!
ご両親への招待状は、ゲスト向けのものとは異なる配慮が必要です。
両親の気持ちを想像し、ふたりの結婚への喜びをより一層感じられるような心遣いをすること。
そうすることで結婚するふたりの喜びとこれまでの感謝の気持ちを最大限に伝えることができ、ご両親には実子が結婚することへの親としての幸せを実感してもらうこともできます。
ふたりの結婚式への入り口となる招待状。
では早速、ご両親への招待状の準備について詳しくお話ししていきましょう!
両親にとっての招待状
結婚式は新郎新婦にとって特別なものですが、それ以上に両親にとっても非常に重要な一日です。
これまで愛情をもって育ててきた子どもの新たな出発を祝う日であり、子育ての集大成です。
近年の招待状の傾向
以前は結婚式は家と家とを結ぶという意味合いが強く、結婚式の招待状は両家の親の氏名で差し出すものでした。
最近ではそういった家同士の結婚式は少なくなり、新郎新婦が主体となる結婚式がほとんどとなっています。
実際、2023年の招待状オーダーの差出人は全て新郎新婦でした。
そうした傾向により、両親への招待状を用意するかどうかについて悩む新郎新婦さまが増えているようです。
両親と招待状の関わり
家と家との結婚式から新郎新婦本人同士の結婚式へと変化していき、両親が結婚式準備に関わることが大変少なくなりました。
両親にとっては結婚する本人たちの希望を汲み取り、ふたりに任せたいという気持ちが強いのだと思います。
しかし、親としては親族との関係性の点もあり、やはり気になります。
両親からの差出の招待状ではありませんので口を出すことは控えると思いますが、そこで両親の気持ちを汲み取り新郎新婦から配慮をすることで、より円満に結婚式を迎えることができるのです。(^ ^)
両親の立場をたいせつにした招待状の作成手順
結婚式は新郎新婦主体と言えど、両親にとっても特別な日です。
両親が安心して新郎新婦の結婚式準備を見守ることができるようにしたいですね。
両親への招待状準備はゲストとはまた違う配慮をしていく必要があります。
親族の都合の確認
結婚式の招待状を送るゲストの中でも、ご両親が気にしているのは親戚のことです。
ご両親は、「結婚式の日時と場所に合わせて親戚をどう招待するか」が気になっています。
式場から指定の集合時間、着付けやヘアセットの希望に応えられるか、またそのための到着時間、親族集合写真の有無、親族紹介の有無などが両親が欲しい情報です。
招待状を送る前に、両親からそれぞれの親族の都合を確認してもらうようにお願いするとスムーズになります。
親族の交通手段、宿泊の手配の必要性なども事前に確認しておくことができます。
挙式の列席者についての確認
結婚式は挙式と披露宴から成り立ちます。
ご両親が結婚式を挙げた頃、以前は「挙式は親族のみで行うもの」だったことをご存知ですか?
最近では挙式から友人も来賓も参加することがほとんどですね。
ご両親や親戚にとってはそれが当たり前ではないかもしれません。
挙式から友人、来賓にも出席をお願いする場合は、念の為その旨伝えてみてください。
こうした両親と新郎新婦とのコミュニケーションを経て、実際の招待状準備に入っていきます。
ふたりの希望の伝達
新郎新婦に任せてもらっている結婚式。
ふたりの希望を取り入れた、ふたりらしい招待状を作りたいですよね!
招待状の仕上げに取りかかる前に、まずは両親にふたりの考えを伝えましょう。
結婚式のテーマ、コンセプト、こだわりの点
ご両親にとって、最近の結婚式の傾向は目新しいものです。
ご両親が結婚式をした頃とは様変わりしています。
まずは最近の結婚式の傾向から、そして結婚式を挙げるにあたってのふたりの希望、目指したい結婚式のかたちを伝えましょう。
目新しいものは誰しも不安になりがちです。
何度も列席経験があるものでもなく、やり直しの効かない結婚式ならなおのこと。
どうしてそうしたいのか、なぜそれを取り入れたいのか、それにより何を求めているのか。
ふたりがしたい結婚式のバックボーンをしっかり伝えられるようにしましょう。
ふたりの結婚式のテーマやコンセプト、こだわりたいことをご両親にも理解していただくことで、自信を持って結婚式準備を進めていくことができます。
デザインのイメージ
続いては、招待状のデザインのイメージを伝えることです。
ふたりの好みやコンセプト、テーマに合わせた招待状選びを進めますが、ご両親にも結婚式のコンセプトを伝えたうえで、ふたりの理想の招待状デザインについて紹介しましょう。
招待状デザインもまた、昔とは違い色味も様々。
昔は招待状は白が当たり前で、濃い色やカラフルな色を使うことはあり得ませんでした。
デザインイメージの事前確認によって、ほぼデザインが出来上がったところや、招待状を発送してからの考えの食い違いを防ぐことができます。
最近ではLINEなどを使用してリアルタイムの会話ができますので、ご自宅と距離があっても話し合いできそうです。(^ ^)
差出人の確認
招待状の差出人についても、念の為確認が必要です。
最近では招待状の差出人は新郎新婦さまの場合がほとんどですが、ご両親が結婚式をした時代には両家の親からの招待状差し出しが一般的でした。
この点もまた最近の傾向を伝え、ふたりの結婚式のコンセプトを伝え、理解を深めていただくことが重要です。
挨拶文の確認
続いて挨拶文について。
招待状の挨拶文は結婚式の顔 とも言えます。
形式的な文面ではありますが、どんな結婚式かが表現される重要なものですので、ふたりでしっかり相談してください。
ふたりで相談したうえで、ご両親にもご報告というかたちでも良いと思いますので目を通していただき招待状を仕上げることをおすすめします。
こうしてひとつずつのステップを順序よく踏んでいくことで、ご両親が置いてけぼりな結婚式にならないように配慮することができます。
招待状は両親の分も用意する
仕上がった招待状をいよいよゲストへ発送します。
両親との関係性では、ゲストへの招待状発送とは配慮がまた異なります。
結論を言うと、両親の分の招待状は必要ですが、招待状としては出しません。
両親にとって新郎新婦が作った招待状は、いわゆる「招待状」ではないからです。
招待状は両親にとっては報告書に近い
ご両親にとって、新郎新婦がゲストへ発送する招待状は 両親から発送する招待状と同等の感覚 です。
全く知らぬ存ぜぬものではないということです。
招待状を発送する結婚式のスタートは、両親にとってもスタートなのです。
招待状発送後、親戚に届いたかどうか、どのくらいの人数が列席してくれることになるのか、どんな方が参加してくれるのか、ご両親にとって気になることがたくさんあります。
息子娘の結婚式の招待状はご両親にとっては「招待状」ではありません。
新郎新婦から「招待状が無事出来上がって発送できたよ」の報告書に近いものがあります。
では続いて、両親の分の招待状の渡し方についてお話ししていきます。
両親分の招待状は手渡しが基本
両親の分の招待状の渡し方、基本的には手渡しをおすすめします。
結婚式準備は何事もコミュニケーションが重要です。
会える距離ならば持参して、招待状発送の報告を兼ねてお渡ししましょう。
両親分の招待状を送る場合の配慮
手渡しが理想ですが、状況によってはすぐに会えない場合もあると思います。
その際は招待状を送っても大丈夫です。
ただ事前に一言、「招待状が無事出来上がって発送できたよ」と伝えた上で発送しましょう。
連絡もなく新郎新婦から発送された招待状を受け取るご両親の気持ちを考えると想像ができるでしょうか。
喜ばしい反面、少し寂しい気持ちになるのではないかと心配です。
ご両親をゲストと同じ扱いにするのではなく新郎新婦と同じ立場と考えることの方が、きっとご両親は喜んでくださいます。
両親分の招待状を渡すタイミング
両親の分の招待状も招待状発送時期とほぼ同じ時期に手元にあるように準備しましょう。
理由は、ご親戚からご両親へ結婚式についての相談があるかもしれない からです。
ご親戚は結婚式への質問を、新郎新婦ではなくご両親へ連絡する場合がほとんどです。
そのため、結婚式の基本的な情報は新郎新婦だけでなく両親も知っているようにしておくと、準備がとてもスムーズです。
両親分の招待状の宛名書き
両親分の招待状もゲストと同じように宛名書きをします。
敬称「様」も付けます。
手渡しならばお名前のみを連名で。
お送りするなら郵便番号、住所、氏名、ゲストと同様です。
ご両親の立場は、ゲスト側と新郎新婦側との真ん中ですね。(^ ^)
両親への招待状に追加すると良いこと
ゲストへの招待状と異なるという意味でも、ご両親への招待状はより特別なものにすることができます。
ふたりの結婚式の招待状を招待状として渡さないという解説をしました。
招待状はご両親への報告でもありますが、その報告である招待状にゲストにはない特別な気持ちを込めることもできるのです。
招待状そのものは一律印刷であり、ご両親にとってはどんな招待状がゲストに送られたかを確認するためのものでもあるのでゲストと同様の招待状が必ず必要です。
その報告のみで不足というわけではありませんが、両親の分の招待状にはゲスト以上に心を込めた仕様をプラスすることもおすすめです。
両親への敬意を示すアイデア
ゲストに送った招待状プラス、ご両親へのメッセージカードをご用意されるのはいかがでしょうか?
最近では、披露宴で手紙を読むことを好まない新婦さまも増えているようです。
新郎さまが両親へ手紙を読むことはそもそも少ないです。
結婚式は両親にとって子育ての卒業式で、特別な一日です。
結婚式の準備期間も、息子娘に任せていながら本当はとても気になり知りたいと思っているはず。
結婚式の始まりである招待状に、両親への感謝の気持ちや敬意を示す言葉を添えませんか。
ふたりの結婚において両親の存在がとてもたいせつであることを伝えるられると、きっととても喜んでくださいます。
昔々のドラマで、花嫁が両親と向き合って「・年間、大変お世話になりました」と挨拶しているシーンをご覧になったことはありませんか?
結婚するタイミングは、両親への深い感謝の気持ちをあらたまったかたちで伝える大きなチャンスなのです。
メッセージカードより手紙に近く、懐かしい思い出「小さい頃、いつも優しく手を引いてくれたこと」「進路に迷った時、励まし続けてくれたこと」など、思い出を振り返るのもより心に響きます。
気持ちを手紙にしたためることは、書き綴るふたりにとっても素晴らしい時間になるに違いありません。
たいせつに育ててくれた両親への感謝の気持ちを結婚式当日までとっておかずに、スタートである招待状から伝えていくこともとてもおすすめです。
両親への招待状は特別
今回は、両親の招待状の取り扱いや考え方、ご両親の立場に立ったお話をさせていただきました。
結婚式の招待状は、新郎新婦にとっても、ご両親にとっても特別で意義深いものです。
ご両親へも招待状は必要です。ただ、招待状としては出さない。
ご両親への招待状を、形式的な情報だけではなく、感謝や愛、これまでの思い出が詰まった招待状にするアイデア。
結婚式はふたりのものですが、ご両親のものでもある。
両親も新郎新婦と同じ立場で結婚式準備に少しだけでも関わることで、安心して新郎新婦へ任せることができるのではないでしょうか。
結婚式は、これまで守り育ててくれた感謝の気持ちをあらためて伝えることができる貴重な機会であり、また、新たな家族としてのスタートを共有する瞬間でもあります。
両親との関わりもたいせつにした招待状準備を通じて、両家の絆をより固く結び始めることができます。
そして、結婚式準備の両親からの疑問や不安を解消するためには、密な連絡を常に取り続ける新郎新婦の姿勢がとても重要です。
両親とのコミュニケーションによって結婚式当日に向けての準備がスムーズに進むだけでなく、家族全体の絆も深まります。
結婚に際し両親への感謝と敬意をしっかりと示して、結婚式がゲストはもとより守り育ててくれた両親にとっても心あたたまる一日となるよう、参考にしていただけますと幸いです。
あなたの結婚式がより素晴らしいものとなりますように♡
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