【打ち合わせでの見積もり上昇を抑える方法】テーマやコンセプトの見直しがキーポイント
結婚式は、人生の中でも特別なイベントの一つ。
夢の実現に向けたその準備には、多くの時間と費用がかかります。
式場決定後はなんとなくしかイメージできない結婚式のかたちも、実際に打ち合わせが始まるとより具体的になっていきます。
ただ、新しい項目の提案があるとあれもこれも魅力的に感じ、打ち合わせが進むにつれて見積もりがどんどん上がっていってしまうことも。
今回は、スムーズな打ち合わせの進め方と、結婚式の見積もりが思いのほか膨らまないようにするための具体的なアプローチについて解説します。
ふたりの理想とする結婚式を、無駄なくぴったり実現するための実践的な方法を見つけましょう*
今回のお話が結婚式の準備を楽しみながら安心して打ち合わせを進める手助けとなりますと幸いです。
打ち合わせの進め方、重要な「コンセプト」や「テーマ」決め
結婚式の打ち合わせは、新郎新婦にとって初めてのことばかり。
結婚式は人生の一大イベントであり期待や希望が詰まっていますが、その一方で緊張や不安も伴います。
スムーズに打ち合わせを進めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが肝心!
まずは、打ち合わせの進め方について、具体的なアドバイスをまとめました!
打ち合わせ開始時期はいつごろ?
担当ウェディングプランナーとの結婚式の打ち合わせは、結婚式当日の4ヶ月前ごろに始まります。
その時期を決める軸は、招待状の差出時期と返信時期に起因します。
ゲストの出欠確認の時期は、結婚式の1ヶ月前が一般的。
招待状がゲストのもとに届き、スケジュールの調整をして回答をするまでの期間として2週間から3週間の期間を置きます。
招待状の出欠確認の期日から予定をさかのぼると、招待状を発送するのは結婚式の2ヶ月前ごろが理想的であるということです。
つまり、結婚式の3ヶ月前ごろには招待状の手配に取り掛かる必要があるため、招待状手配に向けて、結婚式の4ヶ月前ごろに打ち合わせがスタートするのです。
打ち合わせのプロセス
初回の結婚式の打ち合わせは、結婚式全体のイメージ作りから招待状の手配先についての相談を行います。
2回目の打ち合わせは、結婚式当日の進行や装花などの装飾、結婚式の概要を具体的に詰める打ち合わせです。
3回目の打ち合わせは、ちょうど招待状の出欠確認時期と重なることが多く、席次を決めたり、料理や飲み物を決めたり、ギフトを決めたりします。
3回目の打ち合わせ後には、より具体的になった中間見積もりを出してもらうことができると思います。
4回目の打ち合わせは、司会者との進行の打ち合わせや装花や食事、席次についての最終調整を行い、内容の確定に向けて動いていきます。
結びの打ち合わせは、当日の準備開始時間からおひらき後の手はずや準備物まで、全ての項目を確定させていく打ち合わせです。
結婚式の打ち合わせは、4回から5回にわたり、1回につき2時間から4時間程度かけて、しっかりと行います。
事前準備と情報収集
ウェディングプランナーとの打ち合わせに臨む前には、事前準備と情報収集に努めましょう。
まずは、自分たちが結婚式に求めるイメージや要望を明確にすることから始めます。
会場探しの際にはおおよそ全体像のイメージができていることが理想ですが、打ち合わせ開始前でもまだ間に合います!
PinterestやInstagramなどのSNSを活用し、興味のあるウェディングスタイルや色合い、ふたりの希望に近いテーマやコンセプトを集めます。
また、理想の結婚式を実現するために、項目と優先順位を整理しておくと良いでしょう。
過去に参加した友人や家族の結婚式から感じたことも役立ちます。
何が良かったのか、逆に何が改善された方が良いと感じたのかを振り返り、自分たちの考えに反映させましょう。
事前にふたりで理想と現実とを整理しておくことで、スムーズに打ち合わせを進めることができます。
コンセプトやテーマの設定
ぜひ打ち合わせがスタートするまでにふたりで決めておいていただきたいことが、コンセプトやテーマの設定。
壮大なテーマでなくても、全体的な色味や世界観、たいせつに思うことをコンセプトとしてふたりで話し合ってください。
結婚式のアイデアは無限にありますが、たくさんのことを取り入れたからといってふたりらしく良い結婚式が実現できるとは限りません。
InstagramやPinterestで見かけるおしゃれなアイデアも、ふたりの結婚式と照らし合わせると雰囲気がそぐわないことも多くあります。
素敵なもの = ふたりに似合うものではありません。
私自身を例に挙げますが、私は現役でウェディングプランナーだった時に結婚式を挙げました。
毎週のように素敵な結婚式があり、刺激がいっぱい。
先に先にとお客様のためにもアイデア探究をするもので、情報過多でした。
たくさんの素敵なものを見てきたばかりに迷いが生じることに気づいたので、すてき!と惹かれたときには「自分自身の結婚式の場合は」に軸を戻して考えていました。
「これもすてき、これもおしゃれ、でも私が叶えたい結婚式には残念ながら合わない」と、いくつものアイデアをきり捨てていきました。
憧れとのバランスでとても勇気が必要なことですが、世界観に合わないものをそぎ落としていったことで、全体のイメージを迷いなくまとめ、決めていくことができました。
素敵なものに出会うと気持ちが揺らぎますが、そのように思いきって整理していくのがおすすめ。
様々なアイデアを参考にすることでより良い案が生まれることも多くありますが、影響されすぎると全体のイメージがブレていくのです。
それは予算にも影響を及ぼし、判断がつかなくなり、トラブルのもとともなり得ます。
打ち合わせがスタートする前に、ふたりにとってたいせつなことを「テーマ」や「コンセプト」「合言葉」にすることで、気持ちがブレることがないように地に足をつけて話し合いを進めていくことができます。
「テーマ」や「コンセプト」をふたりで話し合っておくことで、判断がつきづらい事柄があった場合も「私たちにとっては、こっちだよね」と意思確認しながら決めていくことができるのです。
参考記事
→ 【意外と簡単☆ウェディングコンセプト&テーマの決め方】結婚式のテーマ選びのポイントとそのメリット♪
プロフェッショナルとのコミュニケーション
結婚式の計画は複雑で多岐にわたりますので、専門的な知識を持ったプロフェッショナルのサポートが必要です。
特に、指南役となるウェディングプランナーとのコミュニケーションはたいせつにしましょう。
初回の打ち合わせでは、自分たちの希望や懸念、不安点をきちんと伝えることで、相手も理解しやすくなります。
この時点で、どのようなスタイルの結婚式を考えているのか、具体的なアイデアやイメージがあれば共有すると良いでしょう。
また、ウェディングプランナーの意見や提案に耳を傾けることも重要です。
専門家は豊富な経験を持っているため、結婚式を主催することが初めてである新郎新婦では気づかない視点や新しいアイデアを提供してくれることがあります。
オープンな姿勢で接することで新郎新婦は希望や考え方を伝えやすくなり、一方のウェディングプランナーはふたりの個性を感じとることができます。
そうして協力を仰ぎやすい関係を築いていくことが、理想の結婚式を実現する近道となります。
提案を受け入れるタイミング
結婚式の打ち合わせではウェディングプランナーからさまざまな提案を受けることになりますが、その受け入れのタイミングも重要です。
予算も関わってきますから、提案への興味の具合と必要性に応じて、取捨選択を行うことが必要になります。
打ち合わせ中に提示されたアイデアを冷静に考え、ふたりの希望と合致するかどうかを検討しましょう。
また、ふたりにとって思わぬ提案には、理由があることも多いです。
「このアイデアがふたりにとって良いと考える理由」をウェディングプランナーへ尋ねることで、より深く理解し検討材料を増やすことができます。
その理由を聞き、すぐ判断がつなかい時には、時間をかけて考えたいと伝えるのも良いことです。
焦ることなくふたりにとって最適な選択ができるよう、時間をたいせつにしてください。
内容を決定するかどうかのポイントとして、予算が関わってくることも多いかと思います。
予算感を確認するために仮見積もりを作ってもらうこともできますので、ウェディングプランナーへ相談しましょう。
また、打ち合わせでは、迷っている項目は迷っていることをきちんと伝えることが重要です。
迷っている項目を「入れておいてください」と伝えると、次回の相談時期までに手配に入ってしまうことがあります。
手配に入るとキャンセルができなかったり、キャンセル料がかかることが多くあります。
決定しているため手配してほしい項目なのか、いったん検討したい項目なのか、ウェディングプランナーにははっきりと伝えましょう。
そして、何かを決定する際には、新郎新婦の両方が納得しているかどうか確認することも重要なポイントです。
特に大きな決断はふたりで話し合い、合意を得ることが重要です。
一方的な意見や希望が強いと後々トラブルにつながることもあるため、新郎新婦や両家とのコミュニケーションをたいせつしましょう。
円滑なコミュニケーションを意識することで、結婚式までのプロセス含め、結婚式が成功する鍵となります。
結婚式見積もりの基礎知識
結婚式を計画する際に、理想や希望と同等に重要な要素として「費用」が挙げられます。
特に、見積もりをしっかり把握することは、すべての準備を円滑に進めるために大変重要な点です。
まずはじめに、結婚式の費用の詳細な内訳について詳しく解説していきます。
結婚式の費用の内訳
結婚式の費用は、さまざまな項目から構成されています。
一般的には、以下のような費用に分かれます。
料理や飲み物、衣装や装花など多岐に渡りますが、見積書は、ゲストへの「おもてなし費用」と新郎新婦の「こだわり費用」が組み合わさっています。
ゲストから頂戴するご祝儀を使用して料理や飲み物、ギフトを用意してお返しする「おもてなし費用」と、新郎新婦の夢や理想を実現するための「こだわり費用」です。
いずれの項目も要望が多いと見積もりを上げていく要因となりますが、熟慮して選択することで、不必要な項目を選んでしまう危険性がなくなります。
「おもてなし費用」と「こだわり費用」の成り立ちについては、こちらの記事で詳しく取り上げていますのでじっくりとご覧ください。
→ 【式場契約前の極意!】結婚式の見積もりが想定以上に上がらないようにコントロールするコツ
【上手な式場探しの方法】効率的な式場選びのコツ&予算設定のポイント解説!
見積もりを上げないためのコツ
結婚式を計画する際、見積もりは非常に重要な要素で、費用が予算を超えることは新郎新婦にとってストレスの原因となります。
続いては、見積もりを必要以上に上げないためのコツを詳しく解説します。
優先順位の設定の重要性、不必要なオプション選択を回避して賢く予算を管理しながら、ぴったりサイズの結婚式を実現できるよう計画していくコツです。
優先順位の設定の重要性
結婚式の準備期間では、「優先順位の設定」が非常に役に立ちます。
ふたりで話し合い、優先順位を明確にすることで、どのようなプランが満足いくものなのか、またどの項目に重きを置くのかが見えてくるのです。
たとえば、食事、衣装、装飾など、各項目の優先順位を設定することで、総額が大きく変化したときにどのように対応するかを決めることができます。
各項目ごとの優先順位と予算のバランスを考慮しどの程度の範囲まで許容されるのかを考えることで、必要以上の出費を抑えることができます。
優先順位の設定は、新郎新婦が互いに同じ認識を持つためにとても重要なステップです。
不必要なオプション選択を避ける
見積もりを上げないためには、不必要なオプション選択を避けることもたいせつです。
結婚式関連のサービスや商品にはさまざまなオプションが存在し、そのどれもが魅力的ですが、すべてを選ぶ必要はありません。
式場が提案する特別な装飾や追加のサービスは、必ずしも必要とは限りません。
新郎新婦の希望やテーマに合ったシンプルな選択をすることで、見積もりをコントロールしやすくなります。
本当に必要なものを見極めるためには、リストを作成し項目ごとの予算を立て、前述のように優先順位をつけましょう。
優先順位と予算のバランスを意識することで頭の中が整理され、本当に必要なものに集中できます。
成功する打ち合わせのポイント
結婚式の打ち合わせは非常に重要なステップですが、その期間は結婚式の4ヶ月前から始まり、回数は約月1回の4回から5回ほど。
おそらく新郎新婦の想像よりも、短期間なのではないかと思います。
限られた打ち合わせ回数を無駄なく進めるために、また新郎新婦が理想とする結婚式を実現するために、事前に準備できることを考えてみましょう!
必要な質問のリストアップ
打ち合わせに向けて、あらかじめ質問を整理しリストアップしておくと、非常に役立ちます。
携帯でも紙でも構いませんが、思いついた時にまとめておくことをおすすめします。
「次回の打ち合わせのあとに聞こう」と思っていても、その場になると聞きたい内容をわすれてしまうことがよくあります。
数多くの選択肢や情報がある中で、自分たちの希望を明確にするためにも、事前に聞きたいことをリスト化しておくことで、打ち合わせをスムーズに進めることができます。
また、希望や要望に関わるその質問が、一般的なことやよくある事例を「参考に知りたい」のか、ふたりの結婚式の場合それはうまくいくのかどうか「具体的なアドバイスが欲しい」のか、質問の意図が明確であるとウェディングプランナーは回答しやすくなります。
具体的なイメージを持ったうえで質問をすると、ふたりに合った回答をしてもらうことができるのです。
ウェディングプランナーの考えを聞く
打ち合わせの際には、ウェディングプランナーの意見をフレキシブルに聞き入れていくことも、より素晴らしい結婚式を実現する手助けとなることがあります。
時に、ウェディングプランナーからの予想外の提案やアドバイスが、ふたりにぴったりな内容であるケースがあります。
ウェディングプランナーは様々な経験を持っているため、新郎新婦が思いつかなかった演出や新しい案を提案してくれることも多くあるのです。
特に、ウェディングプランナーとの関係性を築いていけているとそういったことが起こり得ます。
特に費用がかからないニュアンス的な提案は、詳しく聞いてみてください。
結婚式などのイベントは、同じ着地点でもそれに対してのアプローチやタイミングが異なることでより良い表現になることがあるのです。
経験をもとに結婚式当日の現実を想像できるウェディングプランナーの提案を、ぜひ聞いてみてくださいね。
そうして柔軟にアイデアを話し合うことで、より素敵な案が生まれることもあります。
そして、打ち合わせ中にはオープンマインドでのぞむのがおすすめ。
気持ちや言葉は、伝われば理解できますが、伝わらないと理解できませんよね。
ウェディングプランナーと新郎新婦がお互いを理解し合い心を開くことで、より多くの選択肢の提案を受けることができ、結果的に理想の結婚式に近づけることができるのです。
見積もり上昇の理由は、「テーマ」や「コンセプト」のブレ
結婚式のアイテムや演出は無限にあり、選べば選ぶほど見積もりが上がっていきます。
見積もりを下げることができるタイミングは残念ながら、式場契約時のみと言えます。
おそらく、多くの場合契約後の条件変更や値引き交渉は困難でしょう。
打ち合わせをしていく中で見積もりが上がる要因は、ふたりのこだわりの容量です。
予想よりも予算が膨らんできた場合は、今一度「たいせつにしたいこと」「譲れないこと」「テーマ」「コンセプト」に立ちかえってみましょう。
ブレている演出や不必要な項目を勢いで入れてしまっていないか、再チェックしてください。
式場見学時には、最低限のふたりの理想は詰め込んでいたはずです。
予算に困った時には、「テーマ」「コンセプト」の原点に立ちかえりもう一度見直して、希望にぴったり合っているか、相談し直してみませんか。
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