【結婚式の席札・席次表のルール】常識にゲストへの配慮をプラス!プランナー経験をもとに解説!
ゲストへ失礼のないように用意したい、披露宴で使用する席札・席次表
ゲストのために用意する、披露宴の席札、席次表。
常識的な部分はプランナーさんからもお話があると思うので、触り程度に…
今回は基本的な部分からの補足としての配席の仕方や、席札・席次表の準備について、お話ししたいと思います。
席次表の配席の仕方の基本:上席&末席
まずは席次表のレイアウトの基本を。
一般的なことで、打ち合わせ時に必ずプランナーさんからお話がありますので箇条書きでさらっと。(_ _)
① 新郎側は新郎の席から見て右、打ち合わせ資料平面のレイアウト上で左
② 新婦側は新婦の席から見て左、打ち合わせ資料平面のレイアウト上で右
③ 新郎新婦の席に近い席が上席、上座(主賓席)
④ 新郎新婦から一番遠い席が末席、下座(家族席)
席次表の配席の仕方の基本:上席&末席だけにとどまらない配置の配慮
会場全体のテーブル配置に上席、末席があるように、各テーブル内でも上席、末席があります。
ただ、上席末席の順だけに沿ってしまうと披露宴中過ごしにくい配席になることがあるので注意が必要です。
いくつか例を記載しておきます。(^ ^)
【家族連れでの列席は、父親を前に配席、子をはさみ、母親の席をつくる】
ご家族の関係性によりますが、より子どものお世話をする可能性が高い方を後ろの席にすることで新郎新婦の方を向いて座れる時間が増えます。
主にお世話をする方が前側の席だと子どもの方を振り返ることが多く、新郎新婦に背を向ける時間が増えます。
【車椅子などの導線】
車椅子の方、妊婦さん、お子様と一緒に列席してくださる方は可能な限りそっと席を立ちやすい、スペースが取りやすい席配置にするのもより良いことです。
【夫婦は隣同士】
テーブル内の上座下座順に配置すると夫婦が向かい合わせになってしまうことがあります。夫婦が隣同士になるように配席しましょう。
プランナーさんが使う資料用のテーブルレイアウトは平面。丸テーブルの場合、実際は新郎新婦側正面を見やすいように上方にスペースを取ることがあるので注意。
夫婦の席は基本的に男性が上座。ただ、伯父伯母叔父叔母の順が良いのかも要検討。伯父伯母叔母伯父またはその逆が良い場合もあるかも?
【ホスト席(家族席)の配置】
父母が末席であり、両家が対角になるように配置すること。
また、父が末席になる場合と母が末席になる場合と、居住地域や会場により考えが異なります。
父が末席の場合の考え方は、家の主人であること。
母が末席の場合の考え方は、新郎新婦を生んだ母であること。
プランナー時代には両方の考え方を経験しましたので、もし両家いずれかが父もしくは母のみご健在な場合は、末席はその決まりにとらわれず父もしくは母に合わせるのが良いと思います。
平面の席次上においての末席の配置方法は父母の横並び、縦並び、いずれも存在します。
つまり、ゲストが座るテーブルを想像して、もちろん上座下座もたいせつですが、より楽しく過ごせる披露宴をイメージしながら配席することが最優先 です!!
席次表の配席の仕方の基本:来賓の肩書き
続いて、肩書きの表記の仕方、来賓の場合。
● 会社関係の役職付きの方、取引先の方
… 会社名と役職名を記載、(株)はNG、(株式会社)にて記載
● 会社関係の同僚、先輩
… 会社名もしくは会社同僚、会社先輩でもOK。後輩という表現はしませんので、同僚としましょう。
● 新郎もしくは新婦にとって以前の勤務先関係
… 元会社同僚、元会社先輩。もしくは元を記載せず友人、先輩のみ。
● 新郎もしくは新婦の勤務先を退職した方
… 会社元同僚、会社元先輩。もしくは元を記載せず友人、先輩のみ。
● 学生時代の友人・先輩
… 大学(時代)友人、高校(時代)友人、中学(時代)友人、幼馴染、など。詳しく時代を記載せず友人・先輩に統一でもOK。後輩という表現はしませんので、友人としましょう。
● 学生時代のアルバイト先やサークル仲間など
… 基本的に友人。余興などお願いしていて披露宴で活躍してくれるグループの場合はアルバイト先友人や大学時代のアルバイト仲間など詳しく記載するのも良い。
● 会社関係、取引先の方の夫、妻、子
… ○○様御主人様、令夫人、御令息、ご令嬢。
● 友人の子
… ○○様お子様で可。御令息、御令嬢でも良いが近しい関係の場合かたい表現に感じることも。
席次表の肩書きはゲストの紹介を兼ねるので、具体的で正しい関係性というよりも ゲストが紹介されて気持ちの良い肩書き や、迷うご関係は全体的な肩書との相性なども加味して決めると良いと思います。
席次表の配席の仕方の基本:親戚、親族の肩書き
次に、親族、親戚の肩書きについて。
● 伯父・伯母
… 親の兄もしくは姉。その配偶者も「伯」は同じ。
● 叔父・叔母
… 親の弟もしくは妹。その配偶者も「叔」は同じ。
● 従兄・従姉
… 伯父伯母・叔父叔母の子。新郎新婦にとって年上。同じ年齢の場合は誕生日で決める。わからない、確認できない場合は年上とする。その配偶者もご本人の年齢は関係なく「兄・姉」は同じ。
● 従弟・従妹
… 伯父伯母・叔父叔母の子。新郎新婦にとって年下。同じ年齢の場合は誕生日で決める。わからない、確認できない場合は年上とする。その配偶者もご本人の年齢は関係なく「弟・妹」は同じ。
● 従甥・従姪
… 従兄弟・従姉妹の子。甥は男子、姪は女子。
● 祖父・祖母
… 親の父、母。
● 義兄・義姉
… 新郎新婦の兄、姉の配偶者。ご本人の年齢は関係なく「兄・姉」。
● 義弟・義妹
… 新郎新婦の弟、妹の配偶者。ご本人の年齢は関係なく「弟・妹」。
● 甥・姪
… 新郎新婦の兄姉弟妹の子。甥は男子、姪は女子。
上記より遠いご関係の親戚は「親戚」とします。
席次表の配席の仕方の基本:敬称
そして、ゲストの敬称について。
【敬称「様」をつけない関係】
父、母、未婚の兄姉弟妹、新郎新婦の子。
【敬称「様」をつけるかどうか親御様と相談が必要な関係】
同居の祖父母、家の跡取りと考える既婚の兄姉弟妹とその配偶者、その子ども(甥・姪)。
★敬称をつけない関係の考え方 … 御両家の結婚式に於いての ホスト 、もてなす側、招待した側 と考えます。
【敬称「様」をつける関係】
上記以外の関係のゲスト。肩書きにより、敬称が「先生」の場合もあります。
【敬称「くん」「ちゃん」】
小学生以下の子。かたい決まりではないので「様」でも可、また小学校高学年は「様」でもOK。
席次表は敬称をつけない方がいるけれど、席札は全員に敬称をつける!
席次表はゲスト全員がご覧になるものですので、ホスト・招待する側となる両家の家族には敬称「様」をつけません。
でも、ひとりひとつその方のために用意する【席札】には敬称をつけましょう!
席札はそのゲストおひとりしか、つまり、お父様、お母様しかご覧になりませんので、【敬称あり】でOKです!
席次表の数は大人人数分を用意すること
ネットの検索結果にて「家庭宛に招待状をお送りしたのであれば、席次表は1部にすること」と記載がありましたが…
席次表は、記載の大人人数分を目安に用意することをおすすめします。
プランナー時代の経験ですが、受付で席次表をお渡しする場合、家庭数ぴったりの用意では不足が起こることが多いです。
招待状分の席次表しか用意がない、家庭にあたり1部である、とゲストの方は思っておられません。
ご祝儀の受け取り以外のタイミングで「席次表を私にも」とおっしゃるゲストが受付に来られた場合、受付係の方がご関係を聞いたり、お渡しをお断りしたりすることはとても難しいことです。
お渡ししたのちの席次表を回収することもまた困難です。
また、開宴時間に近い時間ほど目上のご関係の方が受付に来られる場合が多く、足りないと大変に失礼なことに…
必ずしも全員分とまでは申しませんが、足りないことがないよう余裕を持った数を用意することが必要です。
披露宴会場の席に置く場合はその限りではありません。
ただ、ご家庭まとめて1席に席次表を置く場合、ひとりひとつ在るべきゲストネームやメニューカードを席次表のブックに一緒にするのは、節約と感じられる場合もあるかもしれませんのでおすすめし難いです。
結婚式は全てのものが費用負担が大きく、家庭に一つ…としたい気持ちもとても理解できますが、披露宴会場の各席に置く場合も大人全員分を用意するのが理想です。
席次表や席札はゲストのためにある、結婚式の中でも数少ないアイテム
今回は席札や席次表の配置や肩書きのルール、アイテムの準備にあたってのお願いごともお話ししました!
肩書き、配置についてのお悩みや、敬称の有無、席次表を準備する枚数についての相談はとても多いです。
オーダーいただく方には席次表の数量については記載の大人人数分を、とのお願いと、その理由をきちんとお話しできますが…
ペーパーアイテムを手作りでご用意される方が、ネットの情報だけで結婚式当日の実情をご存知ないままに当日を迎えることがないだろうかと気になっています…
結婚式準備中の新郎新婦様へ、ひとつの例として参考になりましたら幸いです。
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ウェディングデザイナーが届けるオーダーメイドのペーパーアイテム | 歌の音
”ふたりのウェディングをデザインする”
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結婚式・披露宴に必須な招待状や席次表
席札、メニュー表など
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