【ゲスト目線解説】エスコートカードを使いたい!席次表はなくて大丈夫?
今回ピックアップするのは、エスコートカードと席次表の関係性。
マストアイテムになりつつある「エスコートカード」の使い方から「エスコートカードがあれば披露宴の席次表は必要ないのか」という疑問への回答を、当日のオペレーションやゲスト目線の印象を含めながら、詳しく解説していきたいと思います。
エスコートカードの用途と特徴
披露宴の「席次表」はご存知の方も多いと思いますが、「エスコートカード」とはどのようなアイテムかご存知ですか?
「エスコートカード」の用途、その特徴についてご説明します。
エスコートカードの用途
エスコートカードとは、披露宴会場のテーブル席へゲストを誘導するためのアイテムです。
受付やウェイティングスペースでエスコートカードを受け取り、披露宴会場に入室する際、記載されたテーブルナンバーを目指して進みます。
テーブル「A」なら、Aテーブルへ向かい、そのテーブルの中のゲスト自身の「席札」を確認して着席していただく、ということです。
エスコートカードの特徴
エスコートカードは、テーブルナンバーのみの記載、テーブルナンバーとゲストネームの記載、とのパターンがあります。
受付で受付係の方がゲストへ手渡す場合は、テーブルナンバーチェックのみのエスコートカードがよいでしょう。
受付係の方は、受付へ到着したゲストに芳名帳(ゲストブック)への記名をお願いします。
その記名から席次やリストに記載されたテーブルナンバーを確認し、そのゲストが着席するテーブルと同じナンバーにマーキングしたエスコートカードをお渡しします。
ゲスト名の記載がなくナンバーのみのエスコートカードであれば、受付係の方からお渡しすることができます。
もうひとつ、テーブルナンバーとゲスト名との両方を記載したタイプのエスコートカードもあります。
テーブルナンバーとゲスト名との両方を記載したエスコートカードの場合は、受付係の方からゲストに渡すのは避けた方が良いです。
その理由は、ゲストの名前探しに時間がかかってしまうから、です。
受付にはある程度の列ができます。
受付係の方がゲストの名前ひとりだけを探し出すのは一苦労。
そのちょっとした時間を繰りかえすことで行列が長くなり、ゲストを待たせていることに受付係の方が焦ってしまいます。
記名入りのテーブルナンバーの場合はウェイティングスペースなどにディスプレイして、ゲスト自身に探していただけるようにしましょう。
その際、アルファベット順に並べたり、アルファベットの頭文字を諸所にまぎれさせておくのも良いアイデアです。
受付係の方が多数の名前の中からひとりのゲストの名前を探すのには時間がかかりますが、ゲストがご自身の名前を探すのであれば簡単です。
また同時に複数人が手に取ることができ、エスコートカードの受け取りにかかる時間も短くなります。
ゲスト自身が探すとなると、ゲストを動かすことに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが受付時間はけっこうのんびりとしていて時間があります。
受付時間にゲストに自然な動きを作り交流を促すことで、リラックスにもつながります。
テーブルごとのシーティングチャートを用意しておくのも素敵な空間演出です♪
エスコートカードとセットで必ずテーブルナンバーが必要!
エスコートカードを使用するためには、必ずテーブルナンバーが必要です。
必ずセットで用意するようにしましょう。
実はエスコートカードは親世代にも馴染みあり!
「エスコートカード」は最近になって新しく登場したアイテムと思われている方も多くいらっしゃいますが、実は以前から存在したアイテムなのです。
以前は「エスコートカード」という名前ではなく、「もぎり」という名前でした。
「もぎり」が活躍したのはホテルウェディング全盛のころで、当時のテーブル名は「松」や「鶴」など、漢字一文字でした。
当時も「エスコートカード」と同様に受付で芳名帳(ゲストブック)を記名した際にテーブル名が記載された「もぎり」を受け取り、もぎりの半分を受付係がゲストの到着確認として管理していました。
そして、席次表は披露宴会場の各席に置いておくのが通例でした。
2000年代から和風なテーブル名が敬遠されるようになり、「もぎり」が姿を消していきました。
そして現在、「エスコートカード」という新しい名前で活躍している、ということになります。(^ ^)
「エスコートカード」は新しいアイテムではなく、以前から「もぎり」が名前を変えて再登場したアイテムですので、実はご高齢のゲストにも受け入れられやすいです。
席次表の特徴と用途
披露宴の席次表については説明するまでもないことかもしれませんが、少し解説しておきます。
席次表の特徴
席次表とは、披露宴に集うゲストのお名前と新郎新婦との関係性「肩書き」を記載した一覧表のことです。
席次表の用途
席次表には2つの用途があります。
席次表のひとつめの用途は、エスコートカード同様、受付で受け取り披露宴会場へ入室する際にゲスト自身の席に着席するために使用すること。
席次表のふたつめの用途は、披露宴に集ったゲストの紹介です。
披露宴中にゲスト全員を紹介する時間をとるのは、それをメインと考えなければ難しいでしょう。
本来は披露宴に集ったゲストを皆様にひとりずつ紹介するのが筋ですが、ゲスト紹介に時間をとることができないため、席次表に肩書きを記載しゲスト紹介に代えるのです。
エスコートカードと席次表の違い
エスコートカードと席次表の違いをまとめますと…
エスコートカードは、そのゲストが着席するテーブルのナンバーが記載されたカードで、会場入室時にゲストの席があるテーブルナンバーを案内するために使用するものです。
席次表は、会場全体のゲストの顔ぶれと新郎新婦との関係性を記載された、ゲスト同士のコミュニケーションツールです。
エスコートカードがあれば披露宴会場の席に着くことはできますので、席案内としての席次表は不要になりますが、席次表の重要な役目となる「ゲスト紹介」はエスコートカードだけでは担えません。
似たようなもの、もしくは同じ役目のものと認識されていることもありますが、実は異なる役目を持ったアイテムで、ゲストをもてなす結婚式を叶えるためにはエスコートカードと席次表は双方を補い合う存在です。
エスコートカードの良いところ
エスコートカードの良いところをご紹介します。(^ ^)
エスコートカードでの案内はスムーズ&スマート
エスコートカードでのテーブル案内は、スムーズでスマートです。
席次表では、複数のテーブルの中からゲストご自身の名前が記載された席を探さないとなりません。
関係のあるゲスト同士が集まって話しながら席を探す楽しさもありますが、比べればテーブルナンバーが一目瞭然なエスコートカードの方がスムーズです。
エスコートカードはディスプレイしても可愛く、ウェイティングスペースの見栄えも良くなります。
エスコートカードはコンパクトで邪魔にならない
エスコートカードは名刺サイズほどがほとんど。
コンパクトで邪魔になりません。
席次表ですとA5サイズほどが多く、エスコートカードに比べると大きいサイズです。
サイズ感?と思われるかもしれませんが、サイズ感に気を遣うと良い場合があるのです。
多くの式場の結婚式当日のスケジュールは、受付、挙式、披露宴です。
到着時に受付を行うと、席次表でのオペレーションの場合は挙式の際に席次表を持って参加することになります。
挙式がキリスト教式でしたら式中の「式次第」もあります。
席次表は、小さなバッグやポケットには入りません。
バッグやポケットにしまえないようですと、挙式時の拍手やフラワーシャワーなども行いづらく、まれに席次表を式場に置いてきてしまう方もいらっしゃいます。
挙式ののちの受付であれば、席次表でも困りませんね。
エスコートカードがあれば席次表は本当に必要ないのか
エスコートカードはおしゃれでスマート、良いところが多いアイテムです。
エスコートカードのみでゲスト自身のテーブルに着席することはできますが、エスコートカードの用意だけでは席次表の用途をカバーできていないため、エスコートカードと席次表と両方を用意することをおすすめします。
エスコートカードのみではゲスト紹介ができない
エスコートカードのみで披露宴会場の席に着席することはできますが、エスコートカードのみでは席次表のたいせつな役目であるゲスト紹介ができません。
肩書きを記載すると聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、ゲストにとってはパーティーを楽しむための重要な情報です。
ゲストからの祝辞やスピーチ、余興や催し物など、関係も名前もわからないゲストが行き来しても、充分には楽しめません。
内輪の盛り上がりにならないためにも、席次表は必要なのです。
列席した自身の紹介がないのは寂しいものです。
またご親戚に挨拶をしたくても、席次表がないとゲストにはどこからどこまでが親戚なのかわかりません。
ご親戚から「今日は来てくれてありがとう」と声をかけてもらっても、そのご親戚の名前もわかりません。
名前も関係もわからないけど、と思いつつもなんとなく返事をする心苦しさを感じさせてしまいます。
新郎新婦に由縁のある皆様に集まっていただく貴重な時間ですから、席次表の肩書きのみであっても、ゲスト紹介を用意するべきです。
エスコートカードと席次表を用意してベストなオペレーションを!
エスコートカードの良さ、席次表の必要性についてご説明してきました。
結びに、現在の結婚式事情で一番おすすめのアイテムの組み合わせをご紹介しますね!
エスコートカードと席次表両方を用意するメリット
現在の結婚式では、エスコートカードと席次表両方を用意するのがベストです!
エスコートカードのスマートさ、邪魔にならない扱いやすさ。
エスコートカードだけでも事足りるなか、きちんと席次表で紹介をしてもらえるのはゲストにとって嬉しいこと。
披露宴中も盛り上がるゲストをご覧になりながら楽しむことができます。
席次表は、親戚にも、ゲストにも必要です。
席次表はゲストに挨拶をしなければならない親戚にだけあれば良い、と考える方もいらっしゃるようですが、それは間違いです。
エスコートカードと席次表を用意した当日のオペレーション
エスコートカードと席次表の使い方について、当日のイメージをしながらご紹介します。
結婚式当日会場に到着したら、受付やウェイティングスペースにディスプレイされたゲストの名前入りのエスコートカードを手に取っていただき挙式へ参加。
挙式ののち、披露宴会場に入室する際にエスコートカードでテーブルナンバーを確認し席札を見つけ、ご自身の席に着席。
席札と一緒に席次表を置いておき、着席してから約20分ほどの時間に席次表や新郎新婦のプロフィールなどをご覧になり開宴を待つ…
最近人気のプロフィールブックやウェディング新聞での席次表のつくりであれば、号外のように会場入り口でスタッフや友人にゲストに手渡ししていただくアクションも空間演出のひとつになりそうです。(^ ^)
受付時から挙式前の時間が暇なのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、その時間は友人と集合して話に花が咲いたり、お手洗いを済ませたり、身支度をしたり、そんなに暇でもないのです。
受付から挙式の間が暇かも…と心配されるなら、子どもの頃からのフォトアルバムや前撮りの写真、ふたりの思い出が感じられるギャラリーなど、ウェイティングスペースの空間づくりを工夫されることをおすすめします。
席次表をデータ送信にするアイデアもオススメ
紙の席次表も良いですが、データの席次表も良いと思います!
Googleドライブなどに格納してプロフィールブックに載せたQRコードで案内したり、事前にLINEへ画像を送ったり。
結婚式用にホームページや公式LINEを作る新郎新婦さまも増えていますね!
最近では高齢の方でもインターネットを使用する機会が多くなりました。
画像であれば小さな字も指で自由に拡大できます。
seating list data only:席次表データのみ
余談ながら、実は招待状は紙がおすすめ。
結婚式の2ヶ月前送信のため通知が埋もれてしまって見つけづらかったり、地図が扱いづらかったり…
web招待状でも良いとは思いますが、ゲストにとっては紙招待状の方が絶対、親切です。
紙招待状のweb返信は便利なので、紙招待状→web返信がイチ押しです!!
参考記事
【web招待状と紙招待状の併用】「送り分け」から デメリットの「補い合い」へ
【web招待状のアフターフォローに!】結婚式直前に送る、ゲストカード&封筒のセット
【プランナーの私ならこうする!】時代に合わせたペーパーアイテムのベストコンビネーション
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ウェディングデザイナーが届けるオーダーメイドのペーパーアイテム | 歌の音
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