おもしろおかしい挙式ならいらない【挙式はつまらないからおもしろい演出を、は本末転倒】な話
最近のInstagramは以前の素敵フォトのSNSから様変わり、文字入れ中心な情報掲載SNSになっていますね。
SNSってとても便利で、同じ結婚式場や同じプランナーさん、同じ地域や似た好みの花嫁さんと出会うことができたり、おしゃれな卒花さんの結婚式のリアルな中身を知れたり、式場手配に留まらず素敵なクリエイターさんやショップも見つかる良いツールです。
投稿を発見してもらわないとフォロワーが増えないアルゴリズムなのでリーチを稼ぐために切り込んだ投稿をするのはよくあることですが、最近見た悲しい投稿がありまして…
初見は反発感で非常にモヤモヤしましたが、でもよく考えると今の風潮としてそういう傾向はあると気づき、今一度その在り方について、結婚式を迎える新郎新婦さまが考えるきっかけになるようにと願い、記事を書きたいと思います。
挙式はつまらない。? 挙式とは何か
その投稿のタイトルは「正直、挙式はつまらない」でした。
抜粋すると、挙式はゲストにとって退屈でつまらない時間なので、誓いの時間を短縮したり牧師さんの説教(結婚するふたりにあてたお祝いの言葉)を省略したり、人と違う演出を取り入れたり、退屈させないような工夫が必要!という内容です。
…… 挙式は退屈でつまらないものですか?
挙式とは
まずは、挙式とは何かをおさらいしましょう。
結婚式には、「挙式」と「披露宴」があります。
「挙式&披露宴」も、「挙式のみ」も「披露宴のみ」も「結婚式」です。
今回は、結婚式の中でも「挙式」についてお話しすることになります。
挙式にはどんな種類がある?
挙式には、いくつか種類があります。
神社などで行う、神前式
寺院で行う、仏前式
チャペルや教会で行う、キリスト教式
列席のゲストを証人とする、人前式
この4種が、代表的な挙式のかたちです。
【結婚式の挙式のかたち・種類】ふたりにぴったりな挙式のかたちを選ぼう!
挙式の在り方
挙式は新郎新婦は受け身で、神主、牧師(神父)、戒師、司会者など、式を進めてくれる立場の方がいます。
挙式は、静かに厳かに、一般的な進行に沿って執り行われます。
確かに挙式には珍しいことも変わったこともなく、何度か結婚式に参加すると「いつもの挙式」とは感じると思いますが、果たしてそれは悪いことでしょうか?
なぜ挙式をするのか
挙式は、新郎新婦がお互いの愛情をあらためて確かめ、皆の前でかたちにする儀式です。
選ぶ挙式のかたちにより誓いの対象は異なりますが、誓いを新たにし、自分の気持ちを整えるのが挙式の目的です。
そのためには厳粛であることが一番であり、決まった進行をきちんと順を追って進めることが重要です。
誰のために挙式をするのか
また、挙式は、新郎新婦自身のために執り行うものです。
もちろん、ご両親や家族のためにケジメとして挙式を行うと考える方もおられると思いますが、結婚するのは新郎新婦ですので、新郎新婦のための挙式です。
その挙式をゲストにも見届けてほしいと考え、多くの新郎新婦さまがご友人や来賓にも挙式へのご参加をお願いされています。
以前は、挙式は血縁関係となる親族のみで執り行うのが常でした。
ご友人や来賓に参加してほしいと案内をするようになったのはごく最近のことです。
挙式への参加をお願いするゲストの範囲
最近では、以前は親族のみで執り行うものだった挙式に親しい友人やお世話になった来賓の方にも参加いただくことが多くなっていますね。
挙式への参加のお願いについて、ふたりで今一度考えてみませんか。
挙式は親族のみでよい
挙式は新郎新婦のための時間です。
新郎新婦と血縁関係が繋がることになる親族は挙式に参加するものと考えて良いと思います。
つまり、ご友人や来賓の方への挙式への列席のお願いは「必ず」ではありません。
友人や来賓の挙式参加
「挙式」はふたりにとってとてもたいせつな時間ですので、親族のみに留まらず、親しい友人やお世話になった方にはぜひ見届けてほしいと考える方はたくさんおられます。
ゲストはきっと、ふたりが誓う時間を優しい目で見守ってくださいます。
そういったふたりにとってたいせつな方々にとって、ふたりが愛情を確かめる挙式の時間はつまらないものではないはずです。
省略したり追加したりの必要はありません
挙式が退屈でつまらないものだと申し訳ない、長くならないように余計な部分を削れないか。ゲストに楽しんでもらえる演出を足そうか。
親族のみの挙式からゲストにも挙式に参加してもらうことになると、ふと考えてしまうことがあるかもしれません。
ゲストを思う気持ちもとても理解できます。
ですが、全て意味がある挙式の進行に於いて、たいせつな場面を省略することが重要でしょうか。
厳粛で緊張したり涙を流すことはあれど、挙式に楽しい笑いが必要でしょうか。
楽しい笑いが必要なのは「披露宴」ですよね!
お祝いの気持ちに応える
ゲストの皆様は、結婚式にふたりへのお祝いの気持ちいっぱいに参加してくださいます。
そのお祝いの気持ちにもきちんと応えられるよう、厳粛な挙式を行うことがとても重要です。
ふたりが緊張感いっぱいな表情で決意新たにきちんと挙式を執り行い愛を誓う姿を、ゲストは微笑ましく嬉しい気持ちで見守ってくださるに違いありません。
厳粛な挙式あってこその楽しい披露宴
厳粛できちんとした挙式ののちは、楽しく笑顔いっぱいの披露宴が待っています。
きちんとゆっくりと時間をとった挙式ののちであるからこそ、わくわくいっぱいの披露宴が活きてきます。
映画もドラマもコントラスト。
映画のエンディングロールを見ながら、その物語の始まりから変化、結びの感動までひとつなぎに思い出されませんか。
同じにするのは違うかもしれませんが、するべきことはきちんと。
楽しい時間も真面目に本気で楽しんではいかがでしょう。(^ ^)
感情のウェーブは心に強くのこり、人の気持ちを満たします。
人前式は要注意!
「人前式」は、新郎新婦とゲストが対面となり進行は司会者、挙式の進行に決まりはなく新郎新婦の好みで自由に決めることができます。
そのぶん凝りがち&人と違うことができないか探してしまいがち。
進行が自由なためにあっさり済んでしまう心配はありますが、工夫するベクトルを「おもしろいこと」「楽しいこと」に向けず、「挙式でしかできないこと」に向けるのがおすすめです。
披露宴の結びで読むことが多い両親への手紙を、挙式で読むのも良いと思います。
ゲストに向けるふたりの誓いの言葉、それに加えお互いへの誓いの言葉を読み合うのも良いと思います。
普段や披露宴ではできない、挙式のときにしかできない、気恥ずかしいこと。
厳粛で静かで特別な魔法がかかった挙式の時間に、「やればよかった」の後悔のないよう表現してみてはいかがでしょうか。
おもしろおかしい挙式はいらない
さて結びに、記事のタイトルにもした、「おもしろおかしい挙式はいらない」についてお話しします。
叶えたい結婚式とは
「結婚式」と聞いて、まず思い浮かべるのはどんなシーンですか?
チャペルで夫婦が愛を誓い指輪を交換するシーンでしょうか?
披露宴でウェディングケーキ入刀をしているシーンでしょうか?
それがきっと、あなたにとって結婚式のたいせつな瞬間です。
必ず叶えたい瞬間なはずです。
挙式にも費用がかかる
もし、想像した「結婚式」の中で「挙式」が重要ではなかったなら?
必要と感じない挙式に費用をかける必要があるでしょうか。
楽しくおもしろい挙式を大金をかけて行う必要がありますか?
それなら、楽しくするべき披露宴に足した方がよいのではありませんか?
必要性を感じていないのにお金を使うのはもったいないです。
挙式はなし、披露宴のみで充分です。
挙式も披露宴もたいせつに
「ありがちな挙式」「テンプレートな挙式」はむしろ褒め言葉。
「人と違うインパクト」で「おもしろい」時間を追求すべきは披露宴です。
きちんと緊張感あるケジメの挙式があってこそ、楽しさ全開に盛り上がる披露宴。
ゲストも新郎新婦さまもきっと、披露宴の結びにはふたりが愛を誓う姿からみんなの笑顔まで、そのコントラストある一日を思い出します。
その思い出に心が満たされた時、一生の宝物となるのです。
結婚式といえば当たり前に挙式と披露宴と行いますが、今一度両方が必要かふたりで相談してみませんか。
結婚式は披露宴のみでも良いのです。
挙式はふたりだけ、や家族だけ、で挙げてもよいのです。
ふたりの結婚式はどうしたいか。
当たり前に挙式・披露宴を選択するテンプレートから脱却しませんか。
そうした相談を経て挙式・披露宴両方を行うことを決めたなら、両方に深い意味が生まれます。
せっかく迎える、一生に一度の結婚式。
ただ普通に流れるままに進めていくのではなく、熟慮した過程によってふたりの絆が強く結ばれますように。
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”ふたりのウェディングをデザインする”
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結婚式・披露宴に必須な招待状や席次表
席札、メニュー表など
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ウェディングプランナーの経験を活かし、
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